【自分も利用したい施設作り】と【暮らしの継続】を意識したケア(特別養護老人ホームケアステーション藤が原 山岸 充枝)
2022年8月1日 更新
当法人の理念の1つに【自分も利用したい施設作り】があります。私の人生、職業のほとんどがサービス業でした。介護歴も20年ほどありますが、どうしても4年以上は1つの施設にとどまることが出来ず、当施設に入職してからも「定年までいられるかな?」と思っていたのは事実です。
ただ当施設がユニットケアを取り組みはじめ、受け入れ施設となった今、なぜこんなに長く勤めてこられたのか?それは(仕事が)面白いからです。テーマパークのような面白さではなく、自分たちの取り組みがすぐに反応として返ってきて結果が見られ、また改善していこうという気持ちがエンドレスに続くことが面白いのです。「自分だったら、こうしてもらえると嬉しいな」と、いつも考えながら入居者と関わっています。新人職員や中堅職員にも常に「自分だったらこれでいいの?満足するの」と問いかけています。実践する上でのツール(24シート等)は必要ですが何より「望む暮らし」を実現する為、スタッフは些細なサインを見逃さないでいてくれています。今日は七夕まつり、短冊に「トウモロコシが食べたい」と書いてあったので、今からゆでて10名の入居者にお出しするつもりです。介護の仕事は究極のサービス業だと私は感じています。
私だったらこの施設に入居しても良いかな?と少しずつ感じ始めながら定年までの時間をみんなで楽しく頑張っていけたらなと考えるこの頃です。
「やってみる」ということの大切さ(特別養護老人ホームケアステーション藤が原 鵜沼 宏基)
2022年8月1日 更新
今から十数年前にユニットリーダー研修を受講しました。ユニットケアの考え方や手法、実地研修施設での取り組みなど、様々なことを学びましたが、一番の収穫は、「やってみたい」という気持ちになれたことでした。それは、今も大切にしていることです。
現在私は、ケアマネージャーとして、入居者の生活と向かい合っております。その中で大切にしているのは、1か月に1回行われるユニット会議です。会議前には、検討する入居者の24シートとケース記録を読んでから出席しておりますが、直接的な介護を行っていなくてもある程度の状況がわかり、ユニット職員と近い目線でケアを考えられるので、大変重宝しております。会議では様々な課題が挙がり、ユニット職員が、今後のケアについて二の足を踏んでしまうこともありますが、そのような時こそ、「失敗してもいいから、何かやってみようよ」と言って、一緒に試行錯誤をしております。
以前ユニット職員より、とある入居者が麺類をうまく食べられなくて困っているという相談がありました。その入居者は、「麺類は好き」「出来るなら自分で食べたい」という気持ちがあり、それに対してどのように応えられるかユニット職員、管理栄養士と一緒に考えました。「フォークの方がうまく麺を掴めるのではないか?」「手に持てる重さの器に、適量取り分けてはどうか?」など、いくつかのアイデアが挙がり、それを本人に提案したところ、「これなら自分で食べられる」とおっしゃり、喜んでおられました。入居者が喜ぶ姿を見て、私達職員も達成感を得ることが出来ました。
施設において、ケアマネージャーは、多職種共働の要だと感じております。ユニットだけでは解決できない問題を施設全体で共有して、前向きに取り組めるように、入居者、職員との関わりを大切にしていきたいと思います。
スタッフの育成で工夫していること(特別養護老人ホーム龍生園 川辺 幸寛)
2022年7月1日 更新
今の職場に入職し18年目に入りました。元々別の仕事をしており、介護の仕事をすることは初めての経験でした。諸先輩方の指導や支えがあり、今日を迎えることが出来ました。ユニットリ―ダーとなり、12年が経ち、ユニットスタッフや多職種と関りを持ちながら入居者の暮らしのサポートを行ってきました。
ここ数年、力を入れていることは、スタッフの育成についてです。以前は、出来ていないところを注意し、指導してきましたが、なかなか改善が出来ませんでした。そこで、人事考課の評定表を参考にチェックシートを作りました。それを元に、スタッフと一緒に問題(足りていないところ) 原因(足りていない原因) 対策(解決するためにはどうするか)について話し合い、3か月毎に評価しました。又、スタッフのモチベーションが下がらないように伝え方についても注意しました。(出来ている所を褒め、もしこういうことができたらもっといい等)こうすることで改善が見られ、スタッフのモチベーションも下がらず、意見を出したり、積極的に動いてくれるようになりました。これからも入居者が楽しく安心して生活できるように、又、少しでも私を育てて下さった方々や職場に恩返しができるように頑張っていきたいと思います。