ユニットリーダーとして(特別養護老人ホームグリーンハウス 安井 涼)
2022年6月1日 更新
僕が、グリーンハウスで働き始めて6年、ユニットリーダーに就任して2年が経ちます。始めの頃は何もわからず、ただ今やっている事を続ければいい、言われた事をすればいいと思っていました。ですが、ユニットケアを行っていく中で、入居者の望む暮らしをチームで支えていく重要性を知りました。更に、ユニットリーダーに就任すると、チームの要として、率先して行動する事や続ける事、職員・他部署との信頼関係を作ることの重要性や大変さを知り、自身の知識も足りないと感じる事や、ユニットリーダーになってからも更に勉強する事もありました。
ユニットリーダーに就任して直ぐの時に、ユニット職員は入居者の事を思って一生懸命勤務を行っているが、ケアの統一が十分に出来ていない部分があったり、また他部署や入居者のご家族に説明をする際に、僕がしっかり説明することが出来ない事や、僕よりもユニット職員の方が入居者の事を知っている事があったりしました。僕がユニットリーダーとしてしっかりと把握・まとめきれていない事や、ユニット職員が一生懸命勤務を行っている事を、他部署や入居者のご家族に伝えられない事をとても恥ずかしく、悔しく思い、そこから考えを改めなおしました。もう一度ユニットケアについてや、入居者の事をもっと知っていこう、色んな人の意見を聞いていこうと思いました。今でも、入居者の日々変わる状態や、ユニット職員が思う事、ご家族が思う事、他部署が思う事をまとめる難しさを痛感しながら勤務を行っていますが、自分だけで行動をしていないか意識しながら、入居者・ご家族・ユニット職員・他部署とよく相談し、チーム全員でケアを行い、達成感を皆で分かち合える様なユニット環境を作っていこうと日々の勤務に励んでいます。その甲斐あってか、2年が経ち、チームとしてまとまってきたと思います。
僕が今もユニットリーダーとして働いているのは、尊敬する先輩方や熱意のあるユニット職員、そして相談できるご家族、支えてくれる他部署の方々の存在が大きく、自分一人では続けることが出来なかったと思います。なので、入居者の暮らしを支え、チームを引っ張っていく尊敬できる素敵なユニットリーダーになれる様に、これからも日々頑張りたいと思います。
やってよかった(特別養護老人ホーム松籟荘 吉家 雅史)
2022年5月2日 更新
コロナウイルスの蔓延による感染症対策の中で、入居者には普段の暮らしにおいて制限が出てしまいます。そんな制限な中で何が一番入居者にとって辛いのかというと『ご家族と近くで会えない』ことです。また、 ご家族にとっても同様で、普段のご様子が見えにくいと不安に思う方も少なくありません。このような状況を何とかしようと松籟荘としても工夫を行い取り組んでいますが、ユニットリーダーとして、もっと入居者のご様子を伝えていく手段はないかと考え、【ユニット通信】というものをご家族宛に送ることにしました。ユニット通信の内容は、普段の入居者のご様子や余暇活動などを、写真と文章でお伝えしていきます。私は文章を書くのがとても苦手で、「失礼があってはいけない…」と考えすぎてしま い、なかなか書くことができませんでした。締切が迫る中「本当にできるのだろうか…」と不安ばかりが募りました。そんな時、ユニット職員や多職種の方が声をかけてくれ、協力しながらユニット通信を完成することができました。あるご家族からは、「お母さんは普段こんなこともしているんですね。写真も載っているからすごくわかりやすいです。いつも ありがとうございます」というお言葉をいただきました。この言葉を聞いた時に、「やってよかった」と思えることができました。同時に、これからも継続していこうと強く想いました。 私は、今回の取り組みで改めて多職種連携の大切さを実感しました。ケアだけではなく、あらゆる場面においても連携は必要だと。そして一人では難しいことも仲間がいれば達成できることを感じました。これからも、仲間と協力し、どんな状況であっても、入居者にとって暮らしを継続していただけるよう取り組んでいきたいと思います。そして、ご家族との更 なる信頼関係が築けるよう、試行錯誤しながら取り組んでいきたいと思います。
『想いを・・・』(特別養護老人ホーム松籟荘 渥見 康典)
2022年5月2日 更新
私達は、入居者の意向や希望は勿論のこと、ご家族の意向や希望にも耳を傾けなければなりません。しかし、コロナ禍でご家族と直接話す機会が減り、信頼関係を築く難しさを痛感している所です。その中でも、家族の意向や希望=『想い』が叶えられたらと、日々奮闘しています。松籟荘では平屋の特徴を活かし、主に居室からの窓越し面会を実施、 更に看取り期の入居者のご家族に限り、1日1回15分までの面会を実施し、その時間を有効活用し信頼関係の構築に努めています。 先日もある看取り期のご家族から、「自宅の庭に咲く薔薇を見せたい」との話がありました。その『想いを・・・』と、自宅に行くタイミングをご家族と多職種間で検討し、先日自宅に行くことができました。薔薇が咲く時期ではなかったのですが、娘さん・孫さん・曾孫さん に囲まれ、庭のチューリップを見ることができ、更には短時間ではありましたが自宅の中でくつろぐ時間も持てました。当日はご本人の表情も良 く、ご家族の想いにも寄り添えたかのかなと感じています。 次の目標は『薔薇が咲く頃・・・』。それまで私達職員は日々奮闘し、入居者の想いと、ご家族の想いを形にして提供できればと考えています。