“ユニットケアの魅力を自分の言葉で伝えること”(特別養護老人ホームくぬぎ苑 松尾 和代)
2020年8月3日 更新
くぬぎ苑に入職する前は、山口県にある子供病院内の肢体不自由児入所園に勤めていました。従来型一律一斉ケアで、そのようなケアが当たり前だと思っており、何の疑問も持たずに、日々、業務をこなしていました。
くぬぎ苑に入職し、ユニットケアとはじめて出会い、7年が過ぎた2019年、ユニットリーダー研修を受講させていただきました。
3日間の座学では、日々、気付きや学びが多く、受講生の方々との情報交換は新鮮で、「皆さん、それぞれ同じような悩みを持っているんだ、自分だけではないんだ。」と思い、勇気と元気を与えてくれました。さらに、「ユニットケアとは?」を再確認でき、あらためてユニットケアの魅力を理解することができました。介護の仕ことをするうえで、この研修が私にとってのこれからの大切な道標となりました。
指導者・講師の方々は、テキストだけの進行ではなく実際に困っていることや、ユニットケアができない等の意見に対して、こと例や実体験を交え、「はじめから上手くいかないことの方が多いかもしれませんね!小さなことでも良いので、できることから始めましょう」と、分かりやすく丁寧に伝えてくれました。
私は、ユニットリーダー研修で学んだことを踏まえ、ユニットリーダー研修生や、高校等の実習生が実地研修に来られた際は、少しでもユニットケアの魅力を自分の言葉で伝え、同じ思いを持つ仲間を一人でも多くつくっていきたいと思います。
「ユニットリーダー研修に参加してみて、そして今思うこと」(特別養護老人ホーム花巻あすかの杜 林 瞳)
2020年8月3日 更新
昨年、私はユニットリーダー研修に参加させていただきました。
私の働く施設は、実地研修施設ということもあり、ユニットケアはある程度理解しているつもりでした。そんな中、3日間かけて内容の濃い講義を受け、ユニットケアについての理解を今まで以上に深めることが出来ました。その後の4日間の実地研修も身になることばかりでした。自分の施設とは違う面がいくつもあり、自分では気づかないうちに固定概念を持ってやっていた面があったので、自分の知識の幅を広げることができ、非常に勉強になりました。また、振り返りや行動計画書の発表の場で、他の研修生の発言から刺激を受けることが多くあり、自分自身の意識の向上にも繋がりました。
研修を終え1年が経ち、改めてこの研修を振り返ってみると。日々思うことがあった際、時間が解決することもありますが、それを一旦ミーティングや、何よりも日頃から話題に上げて話し合うことが大切であり、それがリーダーの役割でもあると学んだことを思い出します。それは、この研修で私が得た大きな成果であると、振り返ってみて改めて感じました。
現在、新型コロナウイルスの影響で面会規制やクラブ行ことの中止等々、以前は当たり前だったことが出来ない状況下にいます。出来なくなったことが多い中でも、ユニット内で何が出来るのか、小さなことで入居者様の笑顔を引き出すことにやりがいを感じています。それが、ユニットケア・個別ケア・一人ひとりの意向に沿った支援に繋がっていれば嬉しいです。
エール♪(特別養護老人ホームあすなろ 松本 麻理子)
2020年6月1日 更新
あすなろは平成16年4月1日開所のユニット型施設です。開所当初より、初代理事長から「これからの施設は選ばれる施設。あすなろをブランド化し自分の大切な人が入居してもいい施設を目指せ!」と話があり、自分の中で色々な思いが出て来た時にリーダー研修に参加しました。ユニットケアの考え方・関わり方・環境の違いに衝撃を受けました。それと同時に「ユニットケアをやりたい!」という思いが強く芽生え、リーダーとしての思いの丈を職員に伝えてきましたが、職員に温度差があり、思うように進みませんでした。
毎年のようにリーダー研修を受講しましたが、一部の介護職員だけがユニットケアに取り組もうとするだけでうまくいかなかったことから、数年前一念発起し、リーダー研修修了者を中心にユニットケアのシステム論を全職員で勉強し始めました。もちろん「じっくり取り組みコース」にも参加して、ユニットケアへの理解を深めていきました。「今だって入居者や家族から不満がないのにやる意味あるの?」と職員の抵抗にあいつつ、「不満を言える環境を作っているか、入居者の暮らしの場になっているか、自分たちの都合を押し付けていないか等、何度も勉強会を繰り返し、時には個別での勉強会も行い、あきらめずユニットケアに取り組みました。取り組みが進むにつれ、入居者の笑顔が増え、元気になり、職員の自信にもつながりました。
これからも、受講生の皆さんと沢山の気付きや学びの場を一緒に経験しながら、ユニットケアを広げて、仲間を増やしていきたいと思います。