「ユニットと家族の一体感」(特別養護老人ホーム三好園しんざ 田中眞由美)
2018年11月1日 更新
家族同士の関係性が芳しくなく、最期の迎え方について意見が一致せず、家族が悩んでいることがありました。そこで家族や入居者が満足し納得できる選択が可能となるように相談員・ケアマネ・看護・リハビリ・ユニット・施設長等それぞれの立場でご家族とコミュニケーションを重ね、施設は入居者のみならず家族への支援も多職種を含めて開始しました。
その結果、時間はかかりましたが家族同士の意向が一致し「うちの母は大勢の職員さんから関わってもらって幸せです。」の言葉を頂き、その人らしい最期の迎え方について家族が支援できること、スタッフがサポートすること等が自然な流れの中で分担されてゆきました。日頃のお互いの関係性が、このようなことをもたらしたと感じています。
そして他界された数日後の故人を偲ぶ会で、「毎日顔を合わせていたから、●●丁目の皆さんに会えないことが淋しい。」と頂戴した言葉は、今でもユニットの励みとなっています。
このように、家族の思いを受け止めながら、ユニットと家族が一体感をもって入居者のケアを実践できること、これもユニットケアの魅力の一つだと思います。
「根拠を知ること、体験できること」(特別養護老人ホーム 三好園しんざ 西野恵行)
2018年11月1日 更新
ユニットリーダー研修を受講した当時、今から10年ほど前になりますが、開設した施設で日々うまく進まないと悩んでいました。リーダーでしたがスタッフと「何となくこうかな」と思っていたり、すすめたいことも、うまく伝えられなかったり、もやもやとしている時期でした。
リーダー研修を受けて、今自分たちが取り組もうとしていることの根拠が確かになったように思います。グループワーク形式が多く、同じ悩みを持っている仲間とも共感しあえ、話し合う中で、伝えるべきことが明確になり、自分の頭の中の整理ができたことが大きかったです。
実施研修でも自分の施設を離れ、実際の現場を見ることで、よりイメージが沸き、暮らしを感じることができました。そして、進めるためにどのようにしたらよいか、伝えたらよいか、多くのことを学びました。根拠を知ること、体験できることが魅力だと思いました。
「ユニットケア研修での学び~広がり~」(シルバータウン相模原特別養護老人ホーム 丹治 昌子)
2018年10月1日 更新
研修を受ける前はユニットケア=少人数体制の個室だと思っていました。
ケア内容も振り返ると従来型の一斉一律の業務優先、職員目線、職員主体のケアを行っており、それが当たり前でした。
この研修を受講し、入居者の「暮らしの継続」、1日24時間の暮らしの積み重ねを支えることがユニットケアの理念、基本ということを学びました。研修を受講したリーダーを中心に本格的にユニットケアに取り組み実地研修性の受け入れ施設となる事が出来ました。
今では入居者の行動範囲も広がり、施設全体で入居者の暮らしを支えるという雰囲気ができ始めていると感じています。また従来型多床室等でもユニットケアの取り組みが始まっております。ご本人、ご家族の意向、希望を取り入れ、根拠に基づいた24Hシートの作成や、課題もたくさんありますが、最後までその方らしい暮らしを支えるというのが、ユニットケアの魅力と感じる日々です。