ユニットケアの魅力(介護老人福祉施設花友にしこうじ 濱口 洋行)
2020年7月1日 更新
そこに暮らしているのは入居者自身です。私たち職員はその「暮らしの継続」を実現するためのアシスタントに過ぎないと思います。
しかし、私たちがアシスタントに徹することで見えてくる入居者の変化は私たちに勇気と希望を与えてくれるに十分であり、ケアの重要性を改めて感じさせてくれます。ユニットケアの視点は入居者一人ひとりの一日24時間の暮らしであり、職員が入居者の想いに寄り添いながらケアをしています。一人ひとりの暮らしぶりが違うのはもちろん、同じ人であっても様々な精神状態等の変化があり、毎日全く同じ暮らしをしているとはかぎりません。
このような入居者の日々変わる状態に寄り添ったケアをするために柔軟な対応をしていくのが私たちの役割であると考えています。その実践に取り組み、エビデンスを積んでいるのがユニットケアの実施施設です。また、職員を固定配置することでユニットミーティングでの意見交換も活発になり、本当に一人ひとりの身体・精神の様態を同じ言葉で共有することができます。それが入居者の明日の笑顔につながっていることを職員みんなで実感でき、新たな展開も含めて統一したケアの実践が可能な体制であると信じています。作り上げるのには相当の時間と労力がかかりますが、皆さんの施設でもぜひユニットケアに継続的に取り組んでほしいと願っています。