新型コロナウイルスに負けない施設に(特別養護老人ホーム高秀苑 山下 聡理)
2021年1月5日 更新
今、世界的に新型コロナウイルスが流行し、日本でも全国的に感染が広がっております。残念なことですが、8月に高秀苑でもクラスターが発生し、入居者・ご家族・職員に多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。感染対策をしっかり行っていたつもりでしたが、まだまだ不完全であったと思います。その中でも、感染を広げず、収束まで1か月で何とか乗り切れたことにはいくつかのポイントがあります。
まず1つに、ユニットに職員を固定配置していたことです。職員が日々違うユニットに勤務することがないことで、感染拡大を防ぐことができました。実際、新型コロナウイルスに罹患した職員・入居者は、あるユニットに限定されています。
次に、フォロー体制がしっかり出来ていたことです。職員が罹患したり、濃厚接触者となれば、勤務できなくなります。その際に、応援に入る職員がスムーズに勤務できるように1日の暮らしぶりやサポートの必要なことが分かる24Hシートを作成していたことでした。また、日頃から他職種連携を心掛けていたことも重要なポイントとなりました。濃厚接触者として、介護職以外の職員も勤務できなくなってしまいましたが、勤務できる他職種を含む職員で、感染対応や消毒、保健所との連携を図り、一丸となり乗り切ることができました。
非常時こそ組織の強さが問われると感じました。また、常日頃しっかりとユニットケアに取り組んでいて良かったとも感じています。非常時に急に行動や考え方を変えることは難しいものです。
まだまだ安心できない状況は続いておりますが、そのような時こそ、組織の在り方を考え直す機会になるかもしれません。