ユニットケアの運営について(特別養護老人ホーム天神の杜 山下 郁美)

2023年1月5日 更新

平成15年の開設当時は、とにかく入居者のために!と職員の気持ちばかりが優先していたように思います。何でもしてあげる、そんな雰囲気であったでしょうか。残業は当たり前で朝から晩まで働きました。そんな働き方は長く続くはずもなく、職員の退職も相次ぎました。
当時の私は介護未経験の新入職員でしたので、他の施設との比較を知らず、就職フェアで見た「朝寝坊をしてもいいじゃないですか」のキャッチフレーズの実現に向けて必死に過ごしていました。
安定した職場環境を整えるためには、職員の意識を変えることも必要でした。入居者にはできることをしてもらえるように工夫する。職員間は支え合い過ぎず、お互いに信頼し、任せることを意識して取り組んできました。
ユニットケアだからと意識しすぎてしまうと、どこか職員都合の働きかけになってしまうような気がします。
長い目でみれば、その人らしい暮らしにつながるようにと、単純に考えればよいのではないでしょうか。一日、その瞬間に「あぁ楽しいな」と感じてもらえるように支えることを大切にしたいと思っています。
時代の流れとともに、新しいハードの施設はたくさんできています。そういう意味で、私たちの施設は中途半端な施設と言えるでしょう。それでも、入居者一人ひとりを大切に思い、その人にとっての今が充実するように、工夫を重ねて向き合うことはこれからも変わらずに大切にしていきたいと考えています。

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