ユニットケアに向き合って(特別養護老人ホーム杏樹苑爽風館 石川瑞穂)
2023年5月1日 更新
「一人ひとりの方と向き合ったケアをしたい!」と思い開設する杏樹苑爽風館に入職したのが今から8年前のことになります。
初めは自分自身の知識や技術を高めながら「ユニットケアとは何か?」ということからのスタートでした。未熟な部分ばかりでしたが、徐々に「一人ひとりの方と向き合い、ケアを行えているのでは?」と、ようやくそう思えるようになった頃には、開設から数年が過ぎていました。
自身がユニットリーダー研修を受講し実地研修施設を体験することで、ユニットケアを推進する施設を目指すという目標が明確になり、地域で愛される施設となるために、ユニットリーダーを中心に様々な研修に参加していきました。
当初は、施設全体に向けて研修も行ないましたが、組織全体の意識を統一や目標・ゴールを共有することはが難しく、悩む日々でした。
そうこうしている内に月日は経ち、新型コロナウイルスによる劇的な社会変化があり、ケアに対する自信を無くし、実地研修施設になることを諦めててしまいそうになったり、職員全員の気持ちを一つにするのは無理なのではないかと考えることもありました。しかし、「私達はユニットケアがしたい」、「ここまで頑張ったのに全てを諦めてしまって良いのか?」と自問自答する日々が続き、たくさん悩みました。
そんな時に背中を押してくれたのは施設長の言葉でした。「やるだけやって実地研修施設になれないのは仕方がない。でも自分達の今までのケア、これからのケアに間違いはないと自信を持とう」と言われました。その言葉を聞いた私たちは諦めずにリーダーを中心に議論を重ねユニットリーダー研修実地研修施設となることができました。チームとして一つ上のステージに上がれたと感じています。
現在私たちは、ユニットリーダー研修実地研修施設となることが出来ましたが、ここがゴールではなく、新たなスタートとして、更にチームとしての向上を目指し努力しているところです。
その努力が入居者一人ひとりと向き合うこととなり、杏樹苑爽風館に住まわれている方々の生活を豊かにすると確信しています。
ユニットケアを志す施設の方々に「杏樹苑爽風館は素敵な施設だな」と思っていただけるよう、熱意、誠意、創意を持ってこれからも取り組んでいきます!
皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。