「ともに暮らし ともに生きる」(特別養護老人ホーム結いの郷 片桐 桃子)

2023年10月2日 更新

今年度より、実地研修施設として受け入れをスタートする事となりました。
思い返すと、新型コロナウイルス感染症の流行は、結いの郷においてもその影響を強く受け、入居者、支援員の日常は大きく変わりました。以前のような活気はなく、淡々と日常生活を送る場となってしまいました。ご家族との関係は希薄となり、地域とのつながりは断絶されました。コロナ禍で入職した支援員も多く、過去を知る支援員が少なくなりました。気が付くと、コロナ前を思い出として懐かしむ自分がいました。けれど、そんな閉鎖的な施設になってしまった中、「大変でしょう?」と私達を心配して下さるご家族がいて、毎年、以前と変わらず旬の畑の農作物を分けて下さる近隣の方々がいます。令和4年度、長く目標として掲げてきた実地研修施設に手を挙げる事は、大切な事を取り戻す、取り戻さなければ、というきっかけとなったのだと思います。
そして今。日々の暮らしの支援は、やるべきことがいっぱいです。しかし、そんな中、ほんのひとときを入居者と一緒に過ごす支援員の姿、微笑ましい姿があります。一緒にご飯を食べ、「美味しい」を笑顔で分かち合う。食後は休憩時間、一緒にソファーでくつろぎ、気が付けば、うたた寝する支援員。「みそ汁の具、何にしましょうか?」と、一緒に買い物に出かけ、買い物に行った方の特権で購入する果物やデザート。お風呂から聞こえてくる入居者と支援員の歌声。支援する、されるという関係を超えて『ともに暮らし、ともに生きる』。入居者が最期までやさしさに包まれながら暮らす事が出来る場所でありたい。「ここで暮らせて良かった」と。そして私達は「ここで働けて良かった」と思い続ける事ができるように。コロナ前を少しずつ取り戻しつつある今、これで終わりではなく、まだまだこれからだと感じています。多くの方々に見守られている事に感謝し、皆でこの場所を築いていきます。

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