「実習生とともに成長」(特別養護老人ホームはだの松寿苑 石塚 彩友美)
2020年2月3日 更新
管理栄養士として新卒で入職し、2年目になりました。私は当初、ユニットケアというものをあまりよく理解していなかったので【食に携わる職員のためのユニットケア研修】に参加したところ「食事は頑張って食べるものではない」といった考え方に心を動かされたことを覚えています。今、実際に職員として働き、ユニットケアを行うことで入居者にもたらす良い影響に気づくことは、食事ケアに限らず多々あります。
当施設は生活相談員、ケアマネージャー、看護師、機能訓練士、管理栄養士等の多職種の関わり方について、「多職種連携」という内容で実習生にお伝えし、疑問・悩みを聞く機会を設けています。逆に実習生を受け入れる立場である私たちにも、メリットがあります。多い時には1回6名の実習生を受け入れるため、他施設の取り組み内容の情報を共有する場ともなり、たくさんの施設の良いところを自施設のケアに還元することもできます。私自身、まだ特養の職員としての経験も、管理栄養士としての経験も浅いので、このような情報共有の場があることを非常にありがたく思っています。
これからも、ユニットケアの良さを広めていきながら、実習生とともに自身も成長し、入居者様に「ここに入居してよかった」と思っていただけるよう、よりよいケアを提供していけたらと思います。
「食の専門家としてのユニットケアでの関わりと成長」(介護老人保健施設ふかわ・くにくさ 岡元里奈)
2020年2月3日 更新
私は新卒で病院に就職し、社会人として初めて学んだ場が「治療の場」=病院でした。体重増加や病気があるから食事を制限したり、食事量が少ないから補助食品を提供するという、方程式の様な考え方で栄養マネジメントを行い、「元気になる」という目標が一人歩きする状況でした。なかなかチームケアの中に溶け込めていない自分を感じつつ、業務をこなす毎日でした。
転職して今の施設に入り、食に携わる職員のためのユニットケア研修への参加の声がかかり受講すると、初日から感化されました。ご利用者の暮らしの場における「食べる」専門職としての役割、そして、人は自然に食べられなくなって一生を終えていく、これを受け入れケアをしていくことでした。
栄養士は介護の現場で直接ご利用者と接する機会も少なく、そして「ユニットケア」での栄養ケアの在り方を教えてくれる人も限られてきます。私達の施設では、独自の取り組みとして、新調理システムや凍結含浸食などの食への取り組みを行っています。研修中は他のユニットケア施設の栄養士と情報交換をするなかで、自施設の食への取り組みの素晴らしさを再認識しましたが、他施設の取り組みへの興味が沸き、影響されるところも多くありました。研修を受けた後は、今まで以上にユニットに出向くようになり、人生の先輩達と多くの話ができる楽しい時間を過ごしています。
「介護経験の浅い職員も輝ける」(特別養護老人ホーム白浜日置の郷 滝本 貢仁)
2020年1月6日 更新
私はユニットリーダーになって2年目になり、新しい職員の指導も行っています。
ある時、介護経験のない人が入職し、私のユニットに配属となりました。知識や技術など覚えることが多い中とても頑張ってくれていました。しかし私は心の中で「一人前になるのには時間がかかりそうだな。」とも思っていました。
私の働いている施設はユニットケア実地研修施設で、他の施設の方が実地研修に来られます。ユニットケア実地研修に来られた方が「あの職員さん、入居者にとても親身になっていて、入居者がとても嬉しそうに笑っていました。すごいことだと思いました。見習わないといけないと思いました。」と、入職して半年ぐらいの、その職員のことを褒めていただいたと聞きました。そのことにとても嬉しく思い、技術や知識以外のその大切なことを思い出しました。
もちろん知識や技術の習得も必要ですが、介護経験が浅い職員でも、入居者に親身に寄り添うことができればとても大きな力を発揮し、関わる人を笑顔にすることができるのだと実感しました。経験の浅い人も、豊富な人も、みんなの力を合わせて、より良いケアを実践していこうと思っています。