「ユニットケアの魅力とやりがい」(特別養護老人ホームしろみ  坂本 亮)

2019年8月1日 更新

著者ユニットリーダー 坂本 亮   (社会福祉法人見松会 特別養護老人ホームしろみ)

私が思うユニットケアの魅力とは、「入居者一人ひとりに向き合う」ケアができることです。私は、“しろみ”に入職する前は多床室の施設で勤務していました。その時は「朝7時に起こす」「8時に一斉に食事をさせる」など職員の業務を優先とした考えで、毎日が同じリズムでケアを行っていました。

しろみに入職し、リーダーになり、ユニットリーダー研修に参加させてもらい、ユニットケアの考え方、システムを学ぶことができ、ユニットケアを具体的に実践することができています。入居者の少人数ケア体制をとることで、入居者一人ひとりの細やかな情報(状態)を把握でき、急な体調の変化にも早期に気づき対応できること、また、職員をユニットに固定配置することで、顔なじみになり、入居者・ご家族にも安心感を持ってもらえることがユニットケアの魅力であるとだと思います。

入居者一人ひとりに向き合うケアを行うには、24Hシートは欠かせません。作成する手間はかかりますが、24Hシートがなければユニット職員で同じケアは提供できないし、ケアの見直しをする場合やご家族にケア提供内容を説明する場合にも24Hシートは欠かせません。

私は、ユニットリーダーになって期間は短いのですが、しろみの理念である『個々の自立と「笑」・「楽」の生活』を大切にして、入居者の自己決定のもと、生活の中でご利用者・ご家族・職員の笑顔と充実した楽しい時間が送れるように努めています。これまで以上にユニット職員の資質向上ができるよう“入居者の意向・好み”、自分(入居者)できること”をたくさん発見し、入居者の好む行事を実施して、入居者の笑顔・職員の笑顔(やりがい)を引き出したいと思っております。

ユニットケアの魅力⇒入居者一人ひとりの好むケアの提供⇒入居者の笑顔⇒私の“やりがい”です。

「介護福祉士としてのプライドの目覚め」(特別養護老人ホームしろみ  森 美鈴)

2019年8月1日 更新

私の施設は、13年前にユニット型施設として開設したものの、ケア自体は従来型と変わりませんでした。起床は、食事に合わせて一斉に起こし、入浴は、誘導係、脱衣係、洗身係を配置し大浴場での一斉入浴、排泄は時間を決めて、おむつカートを押しての一斉交換など入居者の意向を確認することなく、施設が決めた日課で1日が流れていました。

そのような中で、ユニットリーダー研修に参加する職員が増えていくことで、「このままではいけない」とケアの見直しが始まりました。リーダー研修に参加したことが無かった私は『個別ケアが大事』との説明で指示される通りに従うだけで、“やらされ感”を強く感じていました。私が入職した頃は“業務を早く終わらせる、さばける職員が仕事のできる職員”と思われていたため、ユニットケアへ変えていくことで効率の悪さを感じることもありました。

しかし、自分自身がユニットリーダー研修に参加させていただき、ユニットケアの理念や特徴を学び、また、実際に実地研修施設を見学させていただいたことで自施設の入居者と実地研修施設の入居者の方たちの表情が全く違うことに驚きました。実地研修施設の、ある入居者に「自分の部屋を見て」と言われ、趣味の釣り道具などのコレクションを見せてくださいました。その時に、「これが自分の家なんだ」と実感し、入居者の方がそれぞれ好きなように過ごされている姿を見てとても驚きました。

自施設の入居者が、今のような環境で最期まで生活していただいていいのだろうか、と悩み考えた結果、介護福祉士としてのプライドが許さないものを感じ、気持ちを入れ替えた瞬間でした。ユニットリーダー研修に参加し、ユニットケアを学んだことで、自分のケア、仕事に自信をもてるようになりました。現在は、約10年前に私が見ていた入居者の表情と比べると、幸せそうな笑顔が増えたことを大いに実感しています。

「ユニットケア研修と私」(社会福祉法人堤福祉会 特別養護老人ホームらふたぁヒルズ 介護総括 古舘 由貴子)

2019年7月1日 更新

私が入社した当初は、ユニットケアは導入されておらず、従来型特養だったので食事、入浴等すべてにおいて一斉に行っていたことを覚えています。
働き始めて数年後、ユニットケアの導入に向け動き始めましたが、私自身その時は、どこか他人事のように思っていて、「個室より多床室のほうがいいなあ」という時期も正直ありました。

平成17年にユニット型のらふたぁヒルズが創設され、従来型特養から異動になりました。私自身、ユニットケアに対する知識が不足しているとは感じていましたが、リーダー研修への参加に「私に出来るだろうか」や「たくさんの人の中でどうしよう・・・」等と前向きになれずにいました。しかし、リーダー研修に参加させてもらい3日間の講義を受け、前向きになれずにいた気持ちは消えていきました。グループワークで仲間を見つけ、それぞれの悩みを語りたくさん気づかされることが多く、あっという間の3日間でした。気づかされたことを施設に持ち帰り、ユニットの環境を変えることができました。根拠を持って伝えると、変えられるんだと私自身への自信にも繋がった気がします。

これからも、気づかされることがたくさんあると思います。施設名でもある、らふたぁヒルズ(笑い声が聞こえる丘)のように、入居者一人ひとりの笑顔が引き出せるようにしていきたいと思います。

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