なぜ実地研修施設をめざしたか!(特別養護老人ホームエリザベート成城 小林 菜穂子)

2023年9月1日 更新

著者ゼネラルマネジャー 小林 菜穂子   (社会福祉法人緑風会  特別養護老人ホームエリザベート成城)

私たちは自分自身が入りたい施設、大切な人を任せられる施設にするにはどうしたらよいかを考えました。その結果がユニットケアの実践、そして実践する以上は誰かに確認してもらい、独りよがりのケアになっていないか、方向性が間違っていないか評価してもらう必要があると思いました。その手段として選んだのが実地研修施設をめざすことでした。ユニットリーダーからもこのことに関しては賛否両論。「今以上にやることが増えて大変になる」「そんなことをやってどうなる」等の厳しい意見もありましたが、幸いにもユニットリーダーの中には、「漠然とユニットケアをして行こう!と言うよりやるべき事が明確化された。」「24時間暮らしの支援シートの作成をして本当に良かった」と前向きな意見もありましたので、まずはその前向きなリーダーを中心に、取り組み始めました。その余波が他のリーダーにも伝わり、「自分たちも変わらなきゃダメだ」と言う雰囲気になってきました。

ユニットリーダーの「~したい!」と言う意見は出来るだけ否定せず「良いと思うよ」と進めました。ただそれが時にはリーダーに「何でもリーダー任せ」と思われてしまうこともあったようです。今となっては「好きにいろいろやらせてもらえて良かった」と言ってくれるユニットリーダーもいます。もちろんそんなことを言ってくれるリーダーには「それは信頼しているからだよ」と伝えています。職員全員の目的は「ケアの質の向上・入居者の暮らしの継続」です。その目的を果たす手段として、私たちは「ユニットリーダー実地研修施設になる」ことをめざしました。まだまだ通過点です。常に現状に満足せず、少しでも上を向き笑顔で入居者の皆様と関わっていきたいと思います。

みんなで創る 暮らしの場(特別養護老人ホームつるべ荘 竹澤 しのぶ)

2023年9月1日 更新

著者副施設長・介護長 竹澤しのぶ   (社会福祉法人福志会松任 特別養護老人ホームつるべ荘)

「ちょっと、私のところの職員の〇〇さんの勤務教えて?

長いこと、顔見えんから心配で…。」

「あんたもここに座って休んでかんか。」

 

夕方取り込んだ洗濯物をせっせと畳んだり…。

キッチンでお茶碗やお盆をこつこつと拭いたり…。

一歩中に入れば、そこにはどの家庭にでもある、

平凡かつ平和な日常生活の光景があふれるような…。

 

私たちが自宅で家族と暮らしているのと同じように、

ここつるべ荘ででもみんな自分の意思とペースで気兼ねなく

思い思いの時間を過ごしている。

その姿に「ユニットケアを続けてきてよかった。」と

勇気づけられています。

 

私が福祉の仕事を始めたのはつるべ荘に来てからになります。当時の私は、つるべ荘がユニット型施設なのだからユニットケアをしているつもりでいました。

平成29年度後期にユニットリーダー研修を受講して介護のプロとしてどうあるべきかをもう一度考えさせてくれ、また、同じ志を持った仲間と出会うこともでき、とても意味のあるものになりました。

高齢者の暮らしを支えるにも基本理念が必要なこと、個別ケアが大切であることを私たちが意識しているかどうかが入居者の暮らしにも伝わってしまいます。このことを職員一人ひとりにもひたすら言い続け、身をもって示していきたいと思います。

「まずやってみる」の考えで前進(特別養護老人ホームいしどりや荘 高橋 幸枝)

2023年8月1日 更新

 当施設は、平成17年3月にユニット型特養として開設されましたが、当初は「ユニットケア」はできておらず部屋が個室というだけでした。同じ時間、場所、食事量、食器、ケアについても殆どが職員目線でした。しかし、「ユニット型施設であるなら、しっかりユニットケアを学び、入居者の暮らしを考えようよ。」と今の施設長の考えから平成23年より、本格的にユニットケアを学び、この12年の間に施設としても私としても成長できたと感じています。
 介護を必要としている方は、何らかのサポートがなければ1日を過ごすことができない為、そのできないことをサポートさせていただく必要があります。ユニットケアとはその人らしい生活が継続できるように自宅に近い環境の介護施設において、その人の生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法です。それが専門職である私達介護の仕事です。
 暮らしとは、1日1日の積み重ねであり、「お年寄りの暮らしの場になるように」からスタートしました。 平成27年に多職種ユニット推進委員会を発足し必ず毎月1回会議を設けて、議論し多職種共にユニットケアについて共有してきました。年数が経過するにつれて参加者の殆どが、意見し会議の内容も充実したものとなりました。会議内容を月1回のユニット会議で報告し、改善点等を報告しました。しかし、当初は職員都合でケアをする職員もいて、ユニットリーダーからどうしてこのケア方法はだめなのか説明をしてもらい、入居者の暮らしに合わせたケアをするようになりました。今では「これって職員都合だよね。」と自然に注意し言いあえるようになり入居者に合わせた暮らしができるようになってきました。
 今年度からユニットリーダー研修実地研修施設として受け入れをさせていただくことになりました。これからがスタートです。まだまだ課題はありますが、「自分や、自分の家族が暮らしたいと思える施設」を目指し、「まず、やってみる」という姿勢で同じ目標に向かい一緒に頑張りたいと思います。

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