「研修に助けられての13年」(介護老人保健施設ぺあれんと 野村美代子)
2017年7月18日 更新
約13年前、「従来型施設ではできなかった仕事ができる!」と、夢と希望をもって開設直前の当施設に就職。しかし、現実は大変厳しいもので、何をどうしていいのか全く分からず、感覚と勢いだけで推し進めるしかありませんでした。職員は7割が新卒者で、経験のある看護師主導のケアに陥っていました。就職一年後には、介護主任という役割をいただき、自分の理想とするケアを目指しましたが、「ご飯を炊く」という簡単そうな取り組みでさえ、一部の職員の厳しい反対にあい、トイレに駆け込んで悔しさに涙する日々でした。職員都合のケアに「違う!」と訴えたくても、自分の言葉で伝える知識のなさを痛感するばかり。途方に暮れて約3年が過ぎ、このユニットリーダー研修に出会い、その経験が大きな自信へと変わりました。やろうとしていた事の根拠がはっきりし、それまで反対していた職員へも、少しずつですが伝えていけるようになりました。今は、入居者の何気ない暮らしの場面を目の前にし、「ユニットケア施設で本当に良かった」と実感する日々です。
受講者の皆さんも、ユニットケアでリーダーとしてやりたいことは沢山あるでしょう。それを実現するためには、知識と伝える力が必要です。ユニットリーダー研修はそれを学ぶ貴重な研修だと思います。