「食べること=生きること」(特別養護老人ホームメープル 佐々木 美奈子)
2022年2月2日 更新
コロナ禍となり2年が過ぎようとしている。面会制限、外出が出来なくなり入居者の方々の楽しみが一つ一つ出来なくなっていくことに心苦しさを感じる毎日だ。その中で唯一楽しみにされているのが毎日の食事。施設内を回っていると「今日の昼は豚丼だ。早くユニットに戻って準備せねば」とか、「腹減った、早く持ってこないかな~」と言いつつ散歩をしている入居者を見かける。そんな普段の会話の中から入居者の一人ひとりの食べたいもの、想いを感じつつ業務に生かせるよう心掛けている。
また、ユニットでは入居者の希望が叶えられるよう日曜日の夕食はユニット毎に献立を考え調理し、一緒に食卓を囲んでいる風景を見かける。忙しい毎日のなか職員のユニット内でのおやつ作り、夕食作りと食事に対する入居者の希望に寄り添う姿にいつも感心している。
私一人の力ではすべて補うことはできない。全職員の協力があってこそ「食べること=生きること」への喜び、力が湧いてくるのだと思う。
いつかは自分もたどる道だ。入居者の一人一人の想いに寄り添えるよう精進していきたいと思う。