「好きな物を食べる喜び」 (特別養護老人ホーム望星荘 山田 慎吾)
2018年7月2日 更新
望星荘には、いろいろな移動販売がやってきます。
その中の一つに唐揚げ屋さんが来ます。みなさん、唐揚げを買うのを楽しみにされています。入居者様の他に職員や家族の方が唐揚げを買っていきます。
なかには100歳を超える入居者様も唐揚げを買ってすぐに食べられています。
「唐揚げが食べたい」「どの唐揚げを買うか真剣に悩まれている」
このような日常生活の中によくある光景も、よくよく考えてみると“個別ケア”だからできるのだと思います。
入居者様の意向・暮らしに合わせたケアを実現できることが、ユニットケアの魅力だと思います。
「ユニットケアに沿った食事とは」(特別養護老人ホーム望星荘 高原 明子)
2018年7月2日 更新
ユニットケアに沿った食事とはどのようなものでしょうか。
炊き立てのご飯やトーストの香ばしい匂いのするリビングで、起きた人から朝食を摂り、時にはユニットで入居者にも手伝って貰いながら目の前で調理したものを食べていただく。また、売店を含めた移動販売での買い物、出前や外食、ご家族が準備されたものを取り入れるなど施設で用意したもの以外にも楽しめる。
施設で暮らすことになっても、これらのことを諦める必要はないのです。
望星荘での給食に関する基本方針は「可能な限り入居前の食生活を継続しつつ食事が楽しみの一つとなるよう心がけます」となっています。
いろいろな場面でサポートを受けながらであっても、“最後まで自分らしく暮らす”手段の一つではないかと思っています。
「ユニットケアとの出会い」(特別養護老人ホームグレイスヴィルまいづる 仲井なるみ)
2018年6月1日 更新
グレイスに勤めはじめた頃、私は「特養の看護師は何を求められているのか?」と答えの出ない自問自答を繰り返していました。介護主任からは「ここは暮らしの場。看護師さんはユニットに入らないから分からないんじゃない。」と言われ、増々悩みが深くなりました。
そんな中、『看護師のためのユニットケア研修』を受講し、ユニットケアの理論を知り、私たち看護師も個別ケアチームの一員であり、入居者やご家族の想いに応えることに職種は関係ない、看護師だからと気負う必要はないのだと思いました。
あるとき、グレイスで亡くなられた入居者のご長男から「お世話になりました。父は我が家から我が家へ帰ります。」と言って頂いたことが私の心の支えになっています。あれから13年、今、私は看護師の役割を考えるのではなく、看護師も入居者の暮らしを支えるスタッフの一員であるユニットケアの魅力にとりつかれています。