「生きる」ということへの寄り添い(特別養護老人ホーム花巻あすかの杜 清水 康宏)

2022年12月1日 更新

私たちがユニットケアを通じてできること。それは基本的なことかもしれませんが、入居者に寄り添うということではないかと思います。ただ、寄り添うと言っても、決してうわべだけではなく、関係性を構築し、その方の人生の最期まで深く寄り添うこと、つまり入居者の「生きる」ということへの寄り添いです。

入居者と私たち介護者は、施設での日々の暮らしを通して、家族よりも濃密な時間を過ごしています。入居者が亡くなられた時、「この方はこう生きた」と、その方の人生を語れるような本当の意味での寄り添いを、私はしてみたいと切に思います。そのためにも、私は日々入居者と真摯に向き合わなくてはいけないと感じています。

入居者は、日々の暮らしの中で、喜怒哀楽を様々な形で、私たちに表現してくれます。それらをしっかりと受け止め、心身両面を支えながら共に生活を送ること。それは本来であれば家族が行うことかもしれません。ですが、現実的にそれは難しく、だからこそ私たちがいます。ユニットケアでは、入居者に対して単なる介護ではない、「生きる」ということへの寄り添いができると思います。

新型コロナウイルスとの3年間とこれから(特別養護老人ホームあすなろ 髙橋 梨紗)

2022年11月1日 更新

日常が一変したのが約3年前。ニュースを見て「こわいなあ」と思っていたものが、瞬く間に広がり、自分の地域にも押し寄せ、自分の生活、入居者の生活も変わっていきました。
私たち高齢者施設で働く身としては、ウイルスの運び屋になってはならないという緊張感、使命感、恐怖感が常に側についてまわりました。医療・福祉従事者は誰しもこの気持ちを理解してくれると思います。
面会での対策は、オンライン面会や窓越し面会、アクリル板越しの面会など、感染者数の増減により様々な事を試みました。看取り期は感染対策を強化し、最期の時間を一緒に過ごしてもらっています。ご家族は「最期だけでも一緒に過ごせて良かった。」とおっしゃってくださいますし、コロナ禍だから仕方がないと理解もしておりますが、言いようのない寂しさを感じます。いつになったら家族と手と手を合わせ、しっかり顔を見合わせて笑いあえる日が来るのでしょうか。
私たちは、閉鎖的にならないよう、さみしさを軽減できるよう、イベントごとは大いに盛り上げます。一人ひとりの外出したい気持ちをくみとり、感染対策をしたうえでできるかぎり希望に沿えるようにしています。
以前のように入居者とお寿司を食べに行ったり、ご家族とお部屋でゆっくり過ごしたりと穏やかな日常が、一日でも早く戻ってくるのを願うばかりです。

ユニットリーダーの役割の再認識(特別養護老人ホームあすなろ 及川 真弓)

2022年11月1日 更新

ユニットリーダーという役職に就いてから「リーダーはこうあるべき」「リーダーの役割とは・・・」「自分のユニットをどうしていきたいか」等、様々な事を考えるようになりました。頭ではわかっているつもりでも、実際はどこまでできているのか、他のユニット職員にはどう見えているのかと不安に思うこともあり、リーダーとしての役割を果たすことの難しさを痛感する日々です。
自分の考えや思いをうまく伝えることが苦手な事もあり、負の感情だけがユニット職員の皆に伝わってしまったこともありました。しかし、それでは皆のモチベーションを下げるだけで、理想とするケアを実現するのがさらに困難になるだけだと反省しました。
それからは「自分の思いを相手に伝える」「皆が感じていることや考えをまずは聴く」という事を大切にするようになりました。他の職員の話しを聞くことで、全く違う視点から気付けることもあり、自分自身成長できているように感じます。
入居者が楽しく安心して暮らせる家を造るためにも、リーダーとしての在り方を改めて考え、日々の暮らしに寄り添った支援ができるようにしていきたいです。

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