ユニットケアの取り組みから感じたこと(介護老人福祉施設IGLナーシングホームシャレー 迫川 圭琴)

2024年10月15日 更新

ユニット型特養として開設し、8年。全力で日々のことに向き合ってきました。ゆっくりと振り返ってみると、ハード面は整っていましたが、ソフト面は施設の生活リズムにご入居者が合わせてくださる場面が多かったように思います。

ケアの見直しと、さらにケアの質を上げたい、私たちの成長につなげたい思いから、1つのきっかけとしてユニットケア実地研修施設を目指すことにしました。施設長の旗振りから始まったチャレンジ。本当にできるのだろうか、みんなが1つになれるだろうか、そんな不安を私自身が感じてしまった時期もありました。しかし、振り返ってみて一言。ユニットケアに対する考え方の変化、チーム力の向上、このような財産は介護職を始めて1番大きなものとなっています。間違いなく、私のターニングポイントです。

施設で生活、ではなく「家のようにその人らしく暮らす」ことをもう一度見直したときに、言葉の使い方やユニットの環境、食卓やくつろぎの場の使い方、24シートの活用、ケア方針等、取り組むことが明確になりました。施設で働くスタッフの思いが同じ方向に向かわないと何事も取り組んでいくことは難しいと思います。「何のためにするのか」「やることでどんなことが見えてくるのか」、皆に伝えるためにはこのようなことが重要だと感じました。また、 誰かが一生懸命やる姿や幸せそうな姿をみると人の心は動きます。今回、ユニットリーダーや多職種、ユニットスタッフが必死に頑張る姿や熱心に考える場面、ご入居者が暮らしを楽しむ姿を見て、言葉を聴いて、何度も感動し私の心が動かされました。このようにチームとしてまとまってきたのだと思います。

ここからが本当のスタートです。

お一人おひとりの暮らしを知らずして、ご入居者を支えることはできません。「ご入居者を知ること」を大切にし、暮らしをもっともっと楽しんでもらいたいと思います。コロナが5類になり、行事も以前のように戻りつつありますので、ユニットの外で楽しめる機会を増やしていきたいです。

 

たぶのきの支援(特別養護老人ホームたぶのき 平木 宏美)

2024年9月13日 更新

たぶのきは「生活の場」「普通の生活」を意識しています。

食べて、排泄して、入浴するだけでは「生きている」だけ。買い物に行ったり食事を作ったり、旅行や趣味を楽しんだり・・・という「活動」があってはじめて「生活」になります。もちろん出かけるだけではなく、天気の良い日にベランダへ出て日光浴をする、沈む夕陽を見る、室内で一緒にテレビを観るなど色々なことです。

要介護になったお年寄りの生活を支援し、その楽しさをともに再発見することが職員の役割です。なので、たぶのきでは介護職員を生活支援員と呼んでいます。

たぶのきでは介護経験の有無にかかわらず、新入職員は必ず入居者の疑似体験を行います。体験を通じて何が快適なのか、どうすれば入居者に負担や痛みがないかということ、介護を受ける側の気持ちを確かめます。

嚥下食を食べる、濡れたオムツを着用する、リクライニング式車いすで1日過ごす等、身をもって入居者の負担や痛みを知ることで、絶えず入居者の感覚で考えられるように、要介護状態であっても人権を尊重することの大切さを学びます。

先日のことですが、食事作りをして味見をしてもらおうと小皿を渡しましたが、その方はモジモジとするばかりで味見をしません。感想を知りたい私の視線は自然とその方の口に向けられています。「どうです?」と急かすと、「味見をする口を見られるのが恥ずかしい」と言われました。そんな恥ずかしさを全く考えていませんでした。理念に掲げている相手の気持ちになって、人権を守った支援ができていなかったと反省し、色んな場面においての「見守り」についても注意が必要だと改めて感じました。

たぶのきは福井の中でも小さな施設です。のんびりゆったりとした生活、職員も色んな役割を持ちながら支援しています。是非、福井にお越しください。

ユニットケア実践の取り組み(特別養護老人ホームビハーラ赤坂 岩村 洋樹)

2024年8月15日 更新

当施設は、平成26年6月に開設し、様々な困難もありましたが今年度より当初の目標でもあったユニットケア実地研修施設となる事が出来ました。
開設当初より24時間暮らしの支援シート(24シート)の浸透を軸に、まずは作成、そして集めた情報をどう支援に活かしていくか。各職員が頭を悩ませながらも一生懸命取り組んできました。
始めは作成していれば良い、24シートが出来ていれば良しといった雰囲気ではありましたが、いまでは定期的な更新や見直し、研修会の開催等を行い、より良い生活に繋がるよう取り組んでいます。
また、理念の浸透、重要性にも着目し、理念をもっと身近に感じられるように職員から理念を募集しました。そしてその中から、職員が自ら選び投票し『一人ひとりが自分らしく』という理念を掲げました。さらに理念を深めるための理念塾、各研修会の開催により、全職員で共有し今後のより良いケアに繋げていけるよう努めています。
その人が望むケアとは。自分だったらどう感じるのか。どうしたいのか。ケアに対する想いを持つ事も大事です。多様なニーズに応えられるよう、そしてビハーラ赤坂で暮らす入居者の皆さんが自分らしく暮らしていただけるよう、それぞれの想い、心に寄り添ったケアを念頭に置き日々の支援に励んでいます。
まだまだ、課題もありますが何か一つでも受講者の皆さんのヒントになる事があればと思っています。お待ちしております。

1 / 7612345...102030...最後 »
  • 実地研修施設紹介
  • 各地地域の取り組み
  • 介護施設への就職を考えている方へ 入職前に知っておきたいこと
  • 書籍・DVDについて
  • ユニットケア紹介ブログ
特集・コンテンツ
subPmark
介護保険の基礎知識
関係者様はこちらからログイン
行政関係者様
実地研修施設関係者様

当センターはプライバシーマークを取得しております

スタッフブログ 2015年 終了

ページトップへ