スタートラインに立つまでの想い(地域密着型特別養護老人ホームゆとりの郷 主任 林 恭子) 

2023年7月3日 更新

 開設から7年目、オープニングスタッフとして入職し看護師として勤めて参りました。自宅の近くという事もあり建設中から木造平屋建てで「和」の雰囲気に惹かれ、何度か足を運び「ここで働きたい!」と強く思うようになりました。総合病院から福祉へ変わり、勿論ユニットケアという言葉さえ知る余地もありませんでした。開設当初からユニットリーダー研修の実地研修施設を目指してきましたが、ユニットケアを知らない私にとっては、日々看護業務をこなすことに必死でした。刻み食を無くす取り組みを始め、切り方の工夫で普通の食事を食べることができる喜びを目の当たりにして、一律ではない個別ケアの意味をようやく理解し始めました。
 転機が訪れたのは3年目の夏、主任となりユニットケア推進委員会が発足し委員長として、受け身ではなく発信する立場となったことでした。ユニットケアの知識を持たなければ正しい事をお伝え出来ません。そのため、まず、1つひとつの支援には根拠があるので、その根拠を全ての職員が同じ理解をするために、マニュアルを作成しました。不思議なもので、作成していると自然と自分の理解が深まり、作成の大変さより、得られるものの大きさに、今となっては貴重な時間であったと感謝しています。
 ユニットケアの取り組みは、浸透するまでは容易な事ではありません。まずユニットリーダーが理解し、リーダーからユニット職員へ、そして委員会を巻き込んで浸透を図りました。今ではその成果のおかげで特別な事ではなく、支援に生かせています。
令和4年、実地研修施設の選定調査を受け、晴れて合格頂いた時は、声を上げて喜んだ事を鮮明に覚えています。ここからがスタートです。実地研修施設として模範となれるようユニットリーダー始め、職員と協力し、受講者が「ゆとりの郷で研修出来てよかった」と思って頂ける施設を目指します。元気寿会の理念である「幸せの人生を送ろう」を念頭に元気寿会に関わる全ての人が幸せな人生であったと思って頂けるよう、高みを目指して頑張っていきます。

「ユニットケアの1合目」(特別養護老人ホームくつろぎユニット 椎名 章)

2023年6月1日 更新

 当施設は平成24年8月に従来型特養が開設され、そのおよそ5年後の平成29年4月ユニット型特養を35床で開設した北見市の中でも比較的新しい施設です。昨年度4月から5床増床となり、今では40床(4ユニット)で運営しております。

 ユニット型特養が開設した当初は、正直に言いますと「ユニットケア」は全くできておりませんでした。私が従来型からユニット型への異動の辞令を受け、ユニット型へ配置となり、ユニットケアについてゼロから勉強していく中で、当施設が「ユニットケア」からかけ離れてしまった施設であることに気が付きました。職員目線の「集団的処遇」が基本となっており、ユニットケアは行われていませんでした。施設の設備などのハード面に関しても、家というよりも施設・病院を感じさせるようなものでした。

 あまりにも離れすぎていましたので、自分自身がユニットケアについてしっかりと学び、伝えていかなくてはいけないと感じ、ユニットリーダー研修を受講しました。まさに、当施設との違いに衝撃を受けるような内容の研修でした。

 施設に研修で学んだ改善点を持ち帰り、改善への取り組みを行っていきましたが、全てが上手くいきませんでした。それまで画一的なケアを行ってきており、職員の気持ちを変化させることがとても困難でした。ユニットケアへの学びを浸透させるべく、様々なユニットケアに関わる研修やセミナーを受講し、ハード面の改善に取り組む中、推進センターの「ユニットリーダー研修実地研修施設新規募集説明会」に出会い施設長とともに参加しました。他の施設の取り組み状況を知り、説明会では様々な質問をしました。そして施設長と相談し実地研修施設としての審査を受けることを決断しました。その結果、私達は12月上旬に書類審査を受け、翌年2月1日現地調査を実施し、選定委員会を経て2月6日に指定を受けることが出来ました。

 短期間での挑戦となりましたので、間に合うのかがとても不安でした。センターの皆様のご協力があり、当施設も何とかスタート地点まで進むことが出来ました。当施設は「ユニットケアの1合目」であると認識し、これからも高みへ向けて歩みを進めていきたいと考えております。

決意を新たに!(個室ユニット型特別養護老人ホーム松籟の丘)

2023年6月1日 更新

 今年度よりユニットリーダー研修実地研修施設として受け入れをスタートすることになりました。全国でユニットケアを実践し、日々現場で入居者のために頑張っているユニットリーダーの皆さんとお会いできる喜びと、初めての受入担当者としての責任の重さをひしひしと感じている毎日です。

 思い起こせば、私が松籟の丘に入職した平成29年4月の翌年から実地研修施設を目指した取り組みが始まりました。右も左もわからず、ユニットケアがどのようなものなのかも理解していませんでした。先ずは推進センターが開催する実地研修施設を目指した、「地域で愛される施設を作るための勉強会 じっくり取り組みコース」の研修に2年間参加し、一つずつユニットケアについて学び、理解を深めていきました。その中で特に心に残ったことは、「入居者の方が今までどう暮らしてきたかに加え、今日からどう施設で暮らしていきたいか」というアセスメントの方法でした。多職種が連携して作る24時間暮らしの支援シートが、その方の暮らしの継続の実現の基になっていることを実感しました。このシートの作成にはかなりの労力と時間を要しましたが、入居者の暮らしの視点に力を入れたことで、ケアの統一化が図れ、記録が充実したように感じます。

 とはいえ、まだスタート地点に立ったばかり、解決すべき課題はたくさんあります。ユニットリーダー研修実地研修施設の実習受け入れにより、私自身も気づきと学びの機会を得て、これからも「ここで暮らしてよかった」と思っていただけるよう、決意を新たに成長し続けていきたいと思います。

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