「まずやってみる」の考えで前進(特別養護老人ホームいしどりや荘 高橋 幸枝)

2023年8月1日 更新

 当施設は、平成17年3月にユニット型特養として開設されましたが、当初は「ユニットケア」はできておらず部屋が個室というだけでした。同じ時間、場所、食事量、食器、ケアについても殆どが職員目線でした。しかし、「ユニット型施設であるなら、しっかりユニットケアを学び、入居者の暮らしを考えようよ。」と今の施設長の考えから平成23年より、本格的にユニットケアを学び、この12年の間に施設としても私としても成長できたと感じています。
 介護を必要としている方は、何らかのサポートがなければ1日を過ごすことができない為、そのできないことをサポートさせていただく必要があります。ユニットケアとはその人らしい生活が継続できるように自宅に近い環境の介護施設において、その人の生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法です。それが専門職である私達介護の仕事です。
 暮らしとは、1日1日の積み重ねであり、「お年寄りの暮らしの場になるように」からスタートしました。 平成27年に多職種ユニット推進委員会を発足し必ず毎月1回会議を設けて、議論し多職種共にユニットケアについて共有してきました。年数が経過するにつれて参加者の殆どが、意見し会議の内容も充実したものとなりました。会議内容を月1回のユニット会議で報告し、改善点等を報告しました。しかし、当初は職員都合でケアをする職員もいて、ユニットリーダーからどうしてこのケア方法はだめなのか説明をしてもらい、入居者の暮らしに合わせたケアをするようになりました。今では「これって職員都合だよね。」と自然に注意し言いあえるようになり入居者に合わせた暮らしができるようになってきました。
 今年度からユニットリーダー研修実地研修施設として受け入れをさせていただくことになりました。これからがスタートです。まだまだ課題はありますが、「自分や、自分の家族が暮らしたいと思える施設」を目指し、「まず、やってみる」という姿勢で同じ目標に向かい一緒に頑張りたいと思います。

ユニットケアとの出会いから実地研修施設になるまでの道のり(特別養護老人ホームみぎわホーム 煙山 恭平)

2023年8月1日 更新

 ユニット型施設を開設して早8年が経とうとしています。
 開設時よりユニットケアの推進に真摯に取り組んできましたが、年数を重ねるごとに、「自分達が行っているユニットケアはこれでいいのか?」「何のためにユニットケアに取り組んでいるのか?」とネガティブな思考になってしまう時期もありました。
 そんな時、私自身もユニットリーダー研修を受講する機会を頂き、自施設と実地研修施設を比較した際、みぎわホームには「自分らしい暮らし」が不足している事を実感させられました。
3年前より事業計画に「ユニットリーダー研修実地研修施設になる」という目標を掲げ、本格的にユニットケアに取り組む姿勢を職員に提示しました。施設全体で再度、介護一つひとつの意味を理解し、指針を見直し、リビングや各居室の設えなどを中心に審査項目全てについての取り組みを進めました。
 そして今年、ユニットリーダー研修実地研修施設の指定をいただきました。一つ大きな目標を達成し、一緒に取り組んできた職員と喜びを分かち合えた瞬間は本当に嬉しかったです。
ユニットケアを推進する過程の中で、時には時間がかかり、失敗する事もたくさんありました。しかし常に、その方らしい暮らしの実現に向けて、必要なところをサポートし、ユニットを暮らしの場につくりあげる事を職員全体で大切にしてきました。そして、それらの過程の中で、ご入居者の笑顔が増えることが、職員達の働く喜びとなっています。それこそがユニットケアの最大の魅力だと私は感じています。
 受講生を受け入れていく中で、どうしたら受講生の施設でユニットケアが実践できるのかを一緒に考え、悩み、語り合い、そして私自身もユニットケアについてもっともっと学びを深めたいと思います。
 今年度よりユニットリーダー研修実地研修施設として活動することとなりますが、これからも職員全員でユニットケアの推進に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

初心を忘れず(特別養護老人ホームフラワーヒル 中井 結人)

2023年7月3日 更新

 私がフラワーヒルへ入職したいと思ったきっかけが「もう一つの我が家とゆとりある生活」という施設理念と、実際に施設を見学した際の、穏やかでゆっくりとした雰囲気でした。私が入職したのは、従来型からユニット型に移行する際の改修工事が終わった年で、まだ24時間暮らしの支援シートもなく、ユニット型の施設としてできていることはとても少ないような状態でした。そんな中でも穏やかでゆっくりとした雰囲気は感じられ、この雰囲気の中で入居者の生活のお手伝いがしたいと強く感じたことを覚えています。入職当時は、記録の一元化や8時間夜勤の導入等、日々目まぐるしく変わっていく中で、職員の混乱や反発もありました。そんな中でも施設長を始め、当時の生活相談員やユニットリーダー等、ユニットリーダー研修を受けた職員が中心となって推進し、従来型からユニット型に移行して11年目に、ユニットリーダー研修実地研修施設になることができました。
 相談員業務を行う中で、ご家族から様々なご意見をいただくことがあります。施設に入居すると、もちろんご自宅と全く同じ生活ができるわけではありません。しかし、生活習慣や意向、好みといった情報を丁寧に抽出し、入居後もその人らしい当たり前の生活が送れるよう支援することが大切です、特別養護老人ホームに対するイメージを明るいものにしていくことも実地研修施設としての役割の1つと考えています。
 今後、実地研修施設として受講者の受け入れが始まります。当施設と同様、従来型のケアからユニット型へ移行しようとしている施設も多くあるかと思いますし、日々様々なことに悩まれているかと思います。同じく大変な思いを経て実地研修施設になった施設の受入担当者という視点で、ともに悩み、一つでも多くの学び、アイデアを提供することで、ユニットケアの素晴らしさをお伝えすることができたら幸いです。
 最後になりますが、実地研修施設になることができたのは、入居者やそのご家族、地域の方々との関わりがあったからこそだと思っています。今後、ユニットケアの更なる推進を図ることで、入居者を始め、今までフラワーヒルに様々な形で関わってくださった全ての方々に恩返しをして行けたらと思っています。まだまだ未熟な部分が多いですが、これからどうぞよろしくお願いいたします。

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