「『暮らしの継続』『自分の住まいと思える施設』は素晴らしい」(特別養護老人ホーム 一重の里 齋藤和男)
2017年7月3日 更新
毎週月曜日午前10時ごろ、トヨタカムリが施設の駐車場に到着する。70代半ばの男性が車を降り、施設の玄関を開け「おはようございます。」と、私たちに声をかけながら、エレベーターに乗り込んで3階東のユニットに入っていく。まるで、自分の家に入って行くようにごく自然に。行先は、奥様が入居されている居室である。そして、一晩、奥様の居室で過ごされて、翌日の午後にお帰りになる。
これは毎週繰り返される日常の風景です。奥様の居室は、ご主人が持ち込んだ奥様の使い慣れた箪笥やソファーが、ごく自然に置かれています。ご主人が施設に来られる風景は、ご夫婦が暮らしているお住いに帰ってくるような、ご主人にとってもご自分のお住まいであるような、そのような風景に見えます。
「暮らしの継続」と「自分の住まいと思える施設」を目指すユニットケアは、このような素敵なご夫婦の姿を垣間見ることが出来ます。