「自分が入りたいと思える施設とは?」(特別養護老人ホーム眺峰園 足立真美)
2019年11月1日 更新
誰もがいずれ高齢者となり、介護が必要となる時が訪れます。住み慣れた住まいでケアを受けながら生活出来ればと思いますが、現実は厳しい状況なのかも知れません。
介護度が重くなり「在宅介護が出来なければ特養での生活になるのでは」と考えた時に、何を基準に施設を選ぶのかと聞かれれば、それまでの生活のペースがある程度保たれ、プライバシーの確保が出来、体調を気遣う家族のような職員に囲まれる等の環境が整っている施設に入りたいと誰もが思うのではないでしょうか。もちろん、費用面も重要なファクターの一つであると思います。
自分自身が特にわがままとは思いませんし、こだわりは多少あるのかとは思いますが、高齢者となる将来に自身が持つ個性をそのまま維持することが出来ればと思います。
介護を必要とする高齢者の個性を尊重し、その人に寄り添ったケアを提供してくれる介護手法がユニットケアであり、自分の住まいと思える施設での生活をユニットケアが実現してくれるのではないでしょうか。そこには「暮らしの継続」を目指す職員が入居者の生活のペースを基に、なじみの関係でサポートしていくことや、在宅での暮らしと同様な自己決定や自己選択が可能であることも重要な部分です。
職員が安心して働くことが出来る環境を備えつつ、毎日の暮らしの中で気配り・気遣いにより入居者に満足してもらえる施設は、自分自身が入居しても良いと思える施設であると思いますので、今後もユニットケアが介護のスタンダードとなるように、ユニットケアをより進めていきたいと思います。