今できる「ふつう」のことを!(特別養護老人ホーム素心苑 小森理紗)
2021年12月1日 更新
「これからどのように入居者と関わっていけば・・・」と、コロナウィルス感染対策の通知を受けた時、壁に突き当たったことを忘れません。
喫茶店やサークル活動、買い物やドライブはもちろん、最も入居者へ生きる力を与えてくださる家族との交流が絶たれてしまいました。また、職員と入居者が「一緒に食べる」という「ふつう」のことが、「マスク着用とディスタンス」を余儀なくされることが「ふつう」となり、その関わり方に戸惑い悩みました。
このことをきっかけに全職員が「食べる」ことの大切さ、楽しみ方を改めて考える機会となりました。交流が困難だったらユニット単位で食べたいものを皆で作り食べること、外食のテイクアウトを活用すること等、今までにないことがかえってとても新鮮なものとなりました。
家族とはリモート面会や電話、写真や手紙の送付等をして入居者の様子を伝えています。これから先、どのような状況になろうとも、今できる「ふつう」のことを、今できる方法で行いたいと考えています。また、私自身「食べる」ことを通じて「暮らしを豊かにする」ひとりの人として、これからも関わりを大切にしていきたいと思います。