食の保障(特別養護老人ホーム天神荘 大本 美沙子)

2022年2月2日 更新

著者管理栄養士 大本 美沙子   (社会福祉法人天神会 特別養護老人ホーム天神荘)

私は、特別養護老人ホーム天神荘に入職して日が浅いのですが、入居者の方の暮らしの継続のために管理栄養士としてできることを模索しながら業務に取り組んでいます。

天神荘の食事のケア方針は「見ておいしく、食べておいしく、楽しく、より安全に」です。見た目にもおいしく食べてもらうため、刻まなくても食べられるよう真空低温調理を取り入れ、ミキサー食の方には凍結含浸法という調理法を導入し、形があり何を食べているか見てわかる状態での食事提供をしています。刻みやペースト状ではない食事を長く食べられることは、入居者の方の生きがいにもなっていると感じています。実際に、100歳を迎えた方から「箸を使って普通のご飯を食べたい」との要望に応えることができ、喜ばれている姿を見たときは、私自身も大きな喜びを感じました。介護員さんの環境作りと、専門職の取組が合わさり、家庭の食事プラスアルファの提供ができることも、ユニットケアのメリットであると思います。

大勢の入居者様がいる中で、1人1人の食事の様子を毎日見ることはできませんが、日々の暮らしの様子として食を通して喜ばれている様子を知ることができるのも大きな魅力だと感じています。コロナ禍で外出や面会、クラブ活動なども制限される中、ユニット単位でできることを考え、「あれが食べたい」「これを作りたい」等の声にも応えていきたいと思っています。

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