開設から10年の歩み (ラ・ポール有田 介護長)

2025年5月15日 更新

著者介護長 馬込 喜功   (特別養護老人ホーム ラ・ポール有田)

 ラ・ポール有田、受け入れ担当の馬込です。
 私は平成27年の開設時、オープニングスタッフとして勤務を開始しました。開設前から2か月という研修期間があり、かつユニットリーダー研修も就業開始前から受講させて頂けるという、今考えると恵まれた環境だったなと思い出されます。開設時研修でも「本気でユニットケアに取り組む」と当時から宣言されており、開設して初年度の事業計画で、施設長は「夢を叶える介護をする」「地域で1番の施設になる」「5年でユニットケアの実地研修施設となる」の目標を掲げられました。

 当時の私は開設時のユニットリーダーに任命を受けた事もあり、また、リーダー研修を受講させてもらい、やる気に満ち溢れ、スタートしました。やる気十分の私は、1年目、限られた予算の中で、ユニットの家具を購入し、家庭的な雰囲気をつくることにこだわりました。また入居者さんの夢を叶えるべく一緒に映画館に行ったり、自宅に帰ったり、野球観戦に行ったり、一緒に乗馬をしたこともありました。そんな全力疾走の1年目、はやくも2年目で息切れをします。開設時の施設あるあるなのですが、退職をする職員が続き、ユニットケアを実践する事がままならない時期もありました。それでも歩みは止めず、少しずつ形を作っていきました。

 語りつくせないほど紆余曲折ありましたが、10年目、実地研修施設の仲間入りができ、いまでは、入居者一人ひとりのペースに沿った暮らしができる施設に近づいているのではないかと感じています。これからも「ケアやユニットのシステムが職員都合になっていないか」自問自答しながら、10名のユニットリーダーと一緒に「その人らしい暮らし」を追求していきたいと思います。

理念を叶えるために(特別養護老人ホームせんりょう万両)

2025年2月14日 更新

せんりょう万両で実習受け入れ担当を務めさせていただいております、大草です。

ユニットリーダー実地研修施設を目指すと決めたあの日から、それはもうしつこいくらいにユニットケアの理念である「その人らしい暮らしの継続」、せんりょう万両の理念である「これまでの紡ぎ続けたおひとりおひとりの人生をこれからも紡ぎ続けられるようお手伝いします 専(せん)のちからと満(まん)の心で皆様の暮らしをおまもりします」を伝え続けてきました。
せんりょう万両は「食事」「口腔ケア」「排泄」の3本柱で理念をより明確にしています。それをもとに理念塾や研修、会議、立ち話etc…どんな時でも理念を軸に話を進め続けました。
入居者の変化に対応しきれず支援に悩んだ時、入居者にあわせたしつらえの変更で悩んだ時、「職員のAさんはこうやって言っているけど、Bさんは別の意見でどっちがいいかわからない」「多職種で意見が分かれてどうすればいいかわからない」ということもありました。そんな壁にぶつかった時には「理念に立ち返るとどう思う?」「理念では何を大切にしている?」と問い続けてきました。職員のみんなは「どうすればいいか答えが欲しいのに、また理念か。」と思っていたかもしれません。ただ、伝え続けると職員の会話に自然と理念が浸透していきました。だんだんと自分たちの行動基準が「施設長が言ったから」「手順で決まっているから」「私たちがやりやすいから」ではなく、「理念をベースに考えて、こうすると入居者の暮らしぶりが充実するから」に変わっていきました。「AさんとBさんの意見、どちらが理念に適うか」という考えになり、「多職種の話し合いの中心に理念が自然と絡み合うようになり、まとめあげる」といったことができるようになりました。

理念を伝え続け、どうすれば理念に適うかを追い求め続けることで、職員みんなが同じ方向を向いて支援と業務ができるようになったと感じます。せんりょう万両はこれからも理念を叶えるために進み続けます。

 

笑顔溢れる生活の場を目指して(特別養護老人ホームケアホームおおゆ「ユニット」)

2025年1月15日 更新

みなさん、こんにちは。受け入れ担当の工藤です。秋田県鹿角市では、雪のシーズンが到来しています。

私たちケアホームおおゆ「ユニット」では、平成18年の増築以来、ユニットケアへの取り組みは進めていましたが、食事の時間は全員揃って食べましょう。オムツ交換は、時間が決まっており定時でのパット交換を行います。それが当たり前でした。ユニットリーダー研修を受講修了している職員は、心のどこかで「本当にこのままの介護(支援)でいいのか?」と疑問を抱きながらも過ごす日々でした。

令和4年、ユニットリーダー実地研修施設の新規募集説明会へ参加。なかなか今の私達にはハードルが高いと感じ、一旦断念。翌年、職員間で話し合い、リーダー達で「実地研修施設を目指したい。ユニットケアをすすめていきたい。」と願い、施設長からの承諾も得て私達のユニットケアが始まりました。しかし、求められているユニットケアとは何なのか?自分たちが今行っているケアの改善点はどこなのだろう?疑問だらけの始まりでしたが、センターの短期集中講座を受講し、講師の方に秋田まで3回足を運んでいただきながら現在の形へと近づける事ができました。

私達スタッフが忙しそうにしていれば入居者の落ち着く空間は作れない。私たちが、笑顔で一緒に座って話しをし、お茶をする時間があれば入居者もゆったりした気持ちで過ごすことが出来る。そう実感する毎日です。

施設の近くには、コンビニが1件、スーパーはありません。外食に行く機会は、なかなかありませんが、食べたい物があればみんなで作って食べます。ぜひ、愛情こもった味噌付けたんぽを食べにケアホームおおゆ「ユニット」へお越しください。お待ちしています。

 

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