「ユニットリーダー研修に参加してみて、そして今思うこと」(特別養護老人ホーム花巻あすかの杜 林 瞳)
2020年8月3日 更新
昨年、私はユニットリーダー研修に参加させていただきました。
私の働く施設は、実地研修施設ということもあり、ユニットケアはある程度理解しているつもりでした。そんな中、3日間かけて内容の濃い講義を受け、ユニットケアについての理解を今まで以上に深めることが出来ました。その後の4日間の実地研修も身になることばかりでした。自分の施設とは違う面がいくつもあり、自分では気づかないうちに固定概念を持ってやっていた面があったので、自分の知識の幅を広げることができ、非常に勉強になりました。また、振り返りや行動計画書の発表の場で、他の研修生の発言から刺激を受けることが多くあり、自分自身の意識の向上にも繋がりました。
研修を終え1年が経ち、改めてこの研修を振り返ってみると。日々思うことがあった際、時間が解決することもありますが、それを一旦ミーティングや、何よりも日頃から話題に上げて話し合うことが大切であり、それがリーダーの役割でもあると学んだことを思い出します。それは、この研修で私が得た大きな成果であると、振り返ってみて改めて感じました。
現在、新型コロナウイルスの影響で面会規制やクラブ行ことの中止等々、以前は当たり前だったことが出来ない状況下にいます。出来なくなったことが多い中でも、ユニット内で何が出来るのか、小さなことで入居者様の笑顔を引き出すことにやりがいを感じています。それが、ユニットケア・個別ケア・一人ひとりの意向に沿った支援に繋がっていれば嬉しいです。
エール♪(特別養護老人ホームあすなろ 松本 麻理子)
2020年6月1日 更新
あすなろは平成16年4月1日開所のユニット型施設です。開所当初より、初代理事長から「これからの施設は選ばれる施設。あすなろをブランド化し自分の大切な人が入居してもいい施設を目指せ!」と話があり、自分の中で色々な思いが出て来た時にリーダー研修に参加しました。ユニットケアの考え方・関わり方・環境の違いに衝撃を受けました。それと同時に「ユニットケアをやりたい!」という思いが強く芽生え、リーダーとしての思いの丈を職員に伝えてきましたが、職員に温度差があり、思うように進みませんでした。
毎年のようにリーダー研修を受講しましたが、一部の介護職員だけがユニットケアに取り組もうとするだけでうまくいかなかったことから、数年前一念発起し、リーダー研修修了者を中心にユニットケアのシステム論を全職員で勉強し始めました。もちろん「じっくり取り組みコース」にも参加して、ユニットケアへの理解を深めていきました。「今だって入居者や家族から不満がないのにやる意味あるの?」と職員の抵抗にあいつつ、「不満を言える環境を作っているか、入居者の暮らしの場になっているか、自分たちの都合を押し付けていないか等、何度も勉強会を繰り返し、時には個別での勉強会も行い、あきらめずユニットケアに取り組みました。取り組みが進むにつれ、入居者の笑顔が増え、元気になり、職員の自信にもつながりました。
これからも、受講生の皆さんと沢山の気付きや学びの場を一緒に経験しながら、ユニットケアを広げて、仲間を増やしていきたいと思います。
ユニットケア研修の魅力(特別養護老人ホームやすらぎの里 柿木園 愛)
2020年6月1日 更新
私が入職した当時、やすらぎの里は多床室で、まだユニットケアを徐々に取り入れている段階でした。既にユニットリーダー研修を修了した職員は数名いましたが、ほとんどの職員が「ユニットケアとは何か」について完璧に理解出来ていない状態だったため、私自身も「個別ケアとは、何となくこんなものだろう」と言う浅い知識で取り組んでいました。
そんな中、今から10年程前にユニットリーダー研修の座学に参加し、良いケア・質の高いケアを提供するための「ユニットケアの重要性」を丁寧に学びました。実地研修では、「入居者の目線」になり、「ユニットの流れ」の実際を体感させて頂き、当時のやすらぎの里との違いを痛感したのを覚えています。
その実地研修先では、職員が余裕を持ってケアにあたっていて「忙しさを感じない」と言っていたのが印象的で、驚きと同時にどうやったら落ち着いたケアができるのだろうか、と不思議に思いました。そこで24Hシートを拝見させて頂き、各入居者様それぞれで一日の流れに差があることに着目し、ケアの分散化を図っていることを学びました。
やすらぎの里に戻り、まずケアの見直しから実施しました。初めは、従来型の一斉一律ケアに慣れてしまっている職員の考えを転換させることに苦悩しました。それでも研修で学んだことを活かし取り組んだことで、少しずつユニットケアの良さが伝わり、自分自身にも自信が付きました。10年前「ユニットケアを理解できるだろうか?」という不安を抱いていた私も、本当の介護の楽しさを実感でき、今では自信をもって他の職員に伝える立場を担っています。