「一番大切にしていること」 (特別養護老人ホーム一重の里 小山 康博)
2019年9月2日 更新
私はもともと営業の仕事をしておりました。時間に追われ日々を過ごしていた中で、今の法人で働くことになりました。何も経験がなかった自分としては、老人ホームの仕事は『歌を歌って、おむつ交換して』という位だと思って入職しました。すると『ユニットケア?』『個別ケア?』『24時間シート?』と異国にでも来たのか、初めて聞く言葉のオンパレードでした。その為、言葉や仕事の意味を日々先輩から教えてもらっていました。そんな中、ユニットリーダー研修に参加をさせていただき、仕事の意味を明確に理解することが出来ました。更にそこで教えて頂いた『個別ケアの大切さ、もし自分だったらという入居者目線を大切にする』ことを、当施設でも理事長から『一人一人を重んじ、自分が入りたい施設にして行こう』と教えてもらっていたので、深く共感することが出来ました。そこで学ばせて頂いたことは、現在職員教育をするうえで、一番に伝えています。この研修での学びは、自分の介護人生の中で良い知識を得る場になりました。
是非一人でも多くの方にこの研修を経験して頂き、今の介護に悩みを持っている方のターニングポイントになればと思います。
「最後まで自分らしく生きることができるケア」 (特別養護老人ホーム龍生園 榎元 一成)
2019年9月2日 更新
平成17年に龍生園に入職した翌年にユニットケアがスタートし、リーダーとしてユニットリーダー研修に参加しました。施設に戻り研修で学んだことに手探りで1つ1つ取り組み、時には失敗しながらも入居者の変化が見られるようになり、ユニットケア施設での介護職員としてのやりがいを実感できました。
以前の集団ケアは、入居者の尊厳・自律等への配慮が不足しており、思いだすと懐かしさもありますが入居者の立場で考えると施設に入りたくないと思われても当たり前だなと思うケアをしていました。そう考えた時、最後まで自分らしく生きるためにもユニットケアは必要で入居者1人1人の生活を支えることの重要性を感じました。また、ユニットケアを難しくとらえがちですが、介護のプロとしても当たり前にできなければいけないことだと思います。
現在は実習施設としてユニットケアを実践する模範的な施設となり、自分の経験や知識を共有し、介護職員としての楽しさややりがいも実感できるように支えながら、根本である「個別ケア」の視点と、また施設理念である「すべての入居者を自分の親だと思って・・・」を忘れずに、最後にここで良かったと思われるような施設を目指していきたいと思います。
「ユニットリーダー研修を受けて」 ( 特別養護老人ホーム龍生園 今田 晧成)
2019年9月2日 更新
私が、ユニットリーダー研修を平成21年度に受講して、早いもので10年になります。思い返しながら綴りたいと思います。当時、園では3タイプのユニットがありました。平成18年にユニットケアを導入しましたが、私は従来型多床室のユニットリーダーをしておりました。
私の所属するスタッフの口癖は「こっちは建物が古いからできない」等、否定的な言葉が多く、行っているケアも、起床、食事、排泄、入浴等、全てにおいて一斉に行っていたことを覚えています。私は、「なぜ同じ施設内でこうも意識が違うのか?」「今の現状をどうにかしたいと思わないのか?」「入居者の生活の質を上げたいと思わないのか?」等と葛藤の日々でした。
そんなある日、上司から「ユニットリーダー研修に参加してみないか」と背中を押され受講しました。参加して感じたことは、ほとんどの方が同じ悩みや問題を抱えていることでした。悩んでるのは自分だけではない、他の受講生も、現状をどうにかしたいという強い思いは変わらず、頑張っているんだと勇気づけられました。
私は、まず出来そうなことから始めようと朝の関わりから取り組みました。今まで、早く起こしすぎて食事時間には疲れて食べられなかった方も多数いましたが起床時間を見直すことでそのようなことは少なくなったと感じれました。
次に、自分のユニットから始めることで、他のユニットに連鎖反応が生まれるようになりました。「あそこのユニットが~始めたからうちも始めようか」という声が聞かれるようになりました。研修を受けていなければ、何も変わらなかったと思います。研修を受けて、勇気付けられ、自信が持て、現状を変えられるんだという実感が出てきました。
そして最高な仲間たちにも感謝しています。進捗状況を報告し合ったり、アドバイスをもらったりと研修後も交流を深めています。皆さんも、最高な仲間と共に頑張ってみませんか?