職員が一丸となった結果(特別養護老人ホームいしどりや荘 施設長 赤坂 秋彦)
2023年8月1日 更新
いしどりや荘は、岩手県中央部に位置する花巻市石鳥谷町という、小さな町にあります。従来型70床があり隣にユニット型30床があり、開設後18年が経過し、人に例えるならば今年成人式を迎える施設となっています。
本格的にユニットケアを始めたのが平成23年でありました。当時私は介護主任という立場であり、ユニットケアの研修会があれば希望を出して研修会に参加していました。ユニットケアの研修会に参加するたびに、「自分たちの施設でもユニットケアをしたい」と強く思うようになり、声を上げました。花巻の方言で「ユニットケアをやるべえ、俺たちにだってでぎっぺよ。」と、こんな感じでした。2歩進んでは1歩下がる感じではありましたが、少しずつユニットケアが前進しているなと思っていました。
すると徐々に職員にも少しずつ変化が現れてきました。中間管理職の意識が変わり適切にかつ的確にスタッフに指示を出し、リーダーたちは各ユニットで職員を指導できるようになって行きました。
入居者一人ひとりに目を向け、入居者のニーズを知るよう努力をし、知らなかった制度を勉強しながら、施設にない物は作り、いらないものは捨てて、職員みんなで考えて知恵を出し合い、工夫してきました。3年前に施設長になり、昨年2度目のチャレンジでユニットリーダー研修実地研修施設としての指定を受ける事が出来ました。とても嬉しかったです。
いしどりや荘ユニット型施設 介護理念
今までの暮らしを継続し、「いつまでもここで暮らしていきたい」
と思える施設を目指します。
今後もいしどりや荘入居者が地域社会の一員として暮らしていけるよう職員一丸となって研鑽する事を忘れず、たまに息抜きをしながら邁進していきたいと思います。
笑顔に満ちた暮らしを求めて(特別養護老人ホーム みぎわホーム 施設長 上田 奈恵)
2023年8月1日 更新
社会福祉法人南町田ちいろば会みぎわホームは、東京都町田市に位置し、田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」から歩いてほど近い緑残る境川沿いに位置する複合施設です。駅前にはオープン型のアウトレット複合商業施設やスヌーピーミュージアム、映画館などがありとても賑わっています。
法人名「ちいろば」の基は、キリスト教新約聖書に出てくる「名もない小さな子ロバも主のために用いられた」にあり、施設名のみぎわホームの「みぎわ」は旧約聖書詩篇の言葉「憩いのみぎわ」から命名され「憩いの水際」つまり平安と休息を表しています。
1982年の開設以降、常にご入居者に寄り添い、お一人おひとりの尊厳を大切に、笑顔で生活を営むことが出来るよう心掛けてまいりました。建物の老朽化が進み、従来型からユニット型特養へ建て直しが決まった際、当時の施設長(現常務理事)がユニットケアに取り組む意思を示し、「5年以内に実地研修施設の指定を受けよう」と開設1年前より勉強会を開催するなどの取り組みを始めました。
しかし、従来型の思考が染みついた職員がユニットケアの思考に切り替えることは容易ではなく、数年は調和を取ることも困難で、一時は諦めの声が上がったことさえありました。
そこで、「理念に基づいた『みぎわホーム』らしいケアをしよう」と少し気持ちを切り替え、前に進み続けた結果、予定より少し遅れましたが、この度、ユニットリーダー研修実施研修施設になることが出来ました。チャレンジ1回目での合格はラインギリギリでした。そこで、合格後は指導員の元、満点を目指して、これまで以上に研修や勉強会を開催し、パート職員や外国人職員も含めた全職員がユニットケアを勉強し、自信を持って研修生を受け入れる体制を整えました。
私達は「みぎわホーム」に関わる全ての方に、笑顔で「みぎわでよかった」と感じて頂けるために、これからも歩んで参りたいと思います。
ユニットケアに想いを馳せて ~20年の歩みより~(特別養護老人ホームフラワーヒル 施設長 守田 順子)
2023年7月3日 更新
はじめまして。今年度ユニットリーダー研修実地研修施設になりました。よろしくお願いいたします。
当施設は、2004年4月に開所し、私は当初より施設長として勤務し今年で創設20年を迎えます。
従来型特別養護老人ホームでしたが、ユニット型の意識を強く持っておりましたので、開所時より、8ユニットにキッチン・リビングを配置し、ユニット毎、炊飯や味噌汁作りをしていました。
しかし、お隣とカーテンで仕切られた二人室があるなど、プライバシーが守れない居住環境であった為、開所7年でユニット型へ改修いたしました。ショートステイを休止し、空室を一時的な居室とし、入居を継続していただきながらの工事となりました。
2011年4月より、ユニット型準個室の特別養護老人ホームとして運営しております。
その後、管理者・ユニットリーダー研修などに参加する中で、個別ケアの基本が出来ていないことに気づきました。
ユニット職員及び看護職員がそれぞれ管理していた入居者個人ファイルを廃止し、記録の一元化を行ない、看護職員の2ユニット担当制の導入、固定配置の開始、24時間の暮らしのデータ収集、8時間夜勤導入などに取り組みました。
只、個別ケアの基本が整っても、ユニットによって、ユニットケアの質に差がみられました。
そのため、質の差を改善すべく、ユニットリーダー研修やユニットケアに関わる研修に相談員・介護職員・看護職員・管理栄養士等、多くの職員に参加していただき、ユニットケアの知識を共有してもらうことにしました。研修や施設見学は、解らないことを解き明かし、ユニットケアの質の向上に重要な役目を果たしてくれると実感しています。昨年度、各部署協働の下「フラワーヒル ハンドブック」を作成しました。全職員に配布し、ユニットケアの平準化と職員個々のスキルアップに取り組んでいます。
今年度は、ユニットリーダー研修実地研修施設としての活動が始まります。受講者と共に学び、当施設も成長していきたいと考えています。