感動を与える場所を目指して(地域密着型特別養護老人ホームゆとりの郷 施設長 岡田 治美)
2023年7月3日 更新
はじめまして、地域密着型特別養護老人ホーム ゆとりの郷です。今年度よりユニットリーダー実地研修施設の仲間入りをすることになりました。よろしくお願いいたします。ゆとりの郷は愛知県一宮市にあり、愛知県西北部に位置しております。
建物は木造平屋建て、3つのユニットが分棟になっておりそれぞれのユニットに玄関があります。各所に自然光や草木など自然を感じられる造りとなっています。
2017年4月に開設し今年で7年目になります。開設当初からユニットリーダー実地研修施設になることを目標に掲げてきました。実地研修施設になることは法人の目標でもありましたが、私自身の成し遂げたい目標でもありました。15年ほど前、ある施設で実地研修を受けた際、「ここは普通の家なんだ、こんな世界があるのか、私もこういう施設で働きたい」と感動したことを今でも鮮明に覚えています。
ゆとりの郷では開設当初から施設長を任されました。介護のプロとして当たり前のことを当たり前にできる、そういう支援を提供したい、そして何より施設に入れられてしまったと入居者が感じるのではなく、ゆとりの郷に入居しても、いつも地域や家族を近くに感じていられる「(普通の)住まい」にしたいと取り組んできました。
この6年間、平坦な道のりだったわけではありません。私自身、熱意はあったつもりでしたが、ユニットケアへの知識が足りなかったこと、施設長として力不足だったことを感じました。それでも、ゆとりの郷を実地研修施設にするという思いだけはずっと消えませんでした。その想いが、昨年、実地研修施設に応募する決心となり、職員一丸となり邁進できたこと、結果として大きな目標を達成することができました。自分の人生の中で一番の喜びです。職員にはとても感謝しています。
もちろん、合格できたことがゴールではありません。今、スタート地点に立ったところです。元気寿会の行動理念の中に「私たちは、その方の尊厳を守り感動を与える仕事をします」と言う言葉があります。「感動を与える仕事」とは相手を想いやる一生懸命な姿、前向きな姿勢からしか生まれてこないのではないかと思います。私が実地研修で受けた感動をゆとりの郷に来てくださった受講者の方にも感じていただけるよう、ユニットケアを極めていきます。
本物のユニットケア施設を目指して(特別養護老人ホームくつろぎユニット施設長 藤田昌大)
2023年6月1日 更新
私たちの施設「特別養護老人ホームくつろぎユニット」は、北海道の東部・北見市にあります。北見市は盆地のため、冬はマイナス20℃を下回り、夏は本州と変わらない暑さになりますが、カーリング(ロコ・ソラーレ)やハッカ、生産量日本一の玉ねぎや焼肉で有名な町です。
くつろぎユニットは4ユニット40床の開設7年目になる比較的新しい施設で、同じ敷地内に従来型特養(110床+ショート18床)が併設しています。
もともと「介護療養型」だった病院の一部を特養に転換した経緯があり、開設当初から看護職員を夜勤に配置し、地域の医療看護の必要性が高い方を受け入れてきたため、施設というより病院の雰囲気に近く、「ユニットケア」とは程遠い状況からのスタートとなりました。
大きく動き出したのは昨年になってからで、ひとりの職員の熱い思いからでした。その職員は、当施設では介護長を務めており、今回、実習受入担当者になります。
「本当のユニットケアをしたい!」「そのために実習施設を目指したい!」と、ユニットリーダー研修を受講したリーダー職員を中心に、その輪は徐々に広がり、施設長である私も心を動かされました。
何もないところからのスタートは設えにも結構なお金が掛かります。法人の理解や強力なサポートが必要なのはもちろんですが、何より大切なのは職員が主体性をもって取り組むことです。当施設では図らずも新型コロナウィルスの大規模クラスターを職員一丸となって乗り越えたことで、結束力が最大値に達し、「やるなら今でしょ」という絶好のタイミングで実習施設への審査にエントリーすることができました。
推進センターの皆様の熱い指導と職員たちの努力で、短い準備期間でしたがどうにかギリギリのラインで合格することができました。
しかし本当に大変なのはこれからであり、職員もまだまだであることは自覚しています。
「協調の精神と思いやりの心」の理念の下、地域で選ばれる本物の
ユニットケア施設として、これからも成長していきたいと思います。
心願成就~実地研修施設の仲間入り~(個室ユニット型特別養護老人ホーム松籟の丘 鈴木真理子)
2023年6月1日 更新
皆さん、はじめまして。
このたび実地研修施設の仲間入りをさせていただくことになりました個室ユニット型特別養護老人ホーム松籟(しょうらい)の丘と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私達、松籟の丘は関東の最東端、千葉県銚子市にあります。銚子市は千葉県のマスコットであるチーバくんでは耳の先端部分の所にあたります。魚と醤油のまち、日本一早い初日の出の犬吠埼でご存じの方もいらっしゃるかと思います。私達の施設は、銚子市の中心部から約10㎞西に位置した所にあります。
施設の歴史を紹介しますと、前身は昭和42年に千葉県で最初に整備された特別養護老人ホーム外川園でした。銚子市から事業移譲を経て、平成24年に現在の場所に建設し、従来型96床に個室ユニット型40床を加え、松籟の丘として生まれ変わり、昨年10年を迎えたところです。
新たな施設でのスタートに際し、措置の時代から染みついた集団ケアからの脱却を誓い、「ここで暮らしてよかった そう思っていただける支援を目指します」という理念を掲げ、職員一丸となってケアの見直しに取り組み始めました。ユニットケアを学び、いかに職員中心のケアを行ってきたかを思い知り、職員の意識改革が何より一番苦労したことを思い出します。時が過ぎ、暮らしを支える者として自覚した職員の変化は、入居者を笑顔へと導き、本当の意味で自分達が生まれ変われたように感じています。
少しずつ自分達のケアの変化を自信に変えつつあった平成30年、千葉県内にも実地研修施設を作りたいと決意し、試行錯誤を繰り返しながら取り組んで来ました。新型コロナウイルス感染症対策中心であった期間を経て、夢叶い、今年2月に仲間入りをすることが出来ました。まだまだ至らないことが多いと思いますが、10年の節目を契機に、心新たにこうしてスタートが切れますことに感謝し、更にユニットケアを学び、成長していきたいと思います。当施設でお会いできますことを楽しみにしております。