「いつか、あたりまえになることを」(特別養護老人ホーム花巻あすかの杜 菊池元司)
2017年9月1日 更新
私にとってユニットケアは当たり前ではありませんでした。理想論、机上論だと思っていました。
そんな私が、数年前にユニットリーダー研修に参加し、職員主体の暮らしではなく、入居者主体の暮らしを学びました。ユニットケアの研修では、「どうしたら当たり前の暮らしができるのか」を考え、実践するための材料をたくさん持ち帰れる研修です。現在、自分のいる施設入居者は、元気だった体や、慣れ親しんだ環境が、当たり前じゃなくなったけれども、自宅と同じように自分のペースで暮らしています。
このタイトルは某携帯会社のCMで使われている言葉です。携帯電話は、その時だけの新しい物ではなく、それが今の世の中で当たり前になっています。私にとって、ほんの数年前まで理想だと思っていたユニットケアは、研修を受け、仲間やネットワークを作り、今、当たり前になりました。