コロナ禍における看取り(特別養護老人ホーム諫早中央 後田哲)

2021年11月2日 更新

著者ユニットリーダー 後田 哲   (社会福祉法人寿光会 特別養護老人ホーム諫早中央)

私のユニットで2名の方をお看取りしました。一人目の方は身元引受人が姪で、県外在住でした。コロナ禍での面会は制限も厳しく、看取り期においては多少緩和されるものの、県外在住ということもあり、実現まで少々時間を要しました。幸いご逝去される前に面会出来ましたが、他のご親族との面会は叶いませんでした。

もう一人は、日頃からご自宅に帰りたいという想いが強い方でしたが、大家族故に、それぞれ考え方が違い、看取りの方向性が定まりませんでした。ご家族と話し合う機会も少なく、日に日に衰えていく姿、そして無情にも時間だけが過ぎていきました。結局ご自宅で最期を迎えることは叶いませんでしたが、本人から「ありがとう」という言葉を頂けたことは、介護職として感慨深いものがありました。と同時に、コロナ禍における看取りの難しさを痛感しました。

今や介護の現場も変革を迫られており、新しい一歩を踏み出す勇気が試されていると思います。この苦しい中でも一人ひとりの暮らし、尊厳を大切にし、こういう時だからこそ力強く前に進んで行きたいという思いを強くしました。

入居者様とご家族をつなぐために(特別養護老人ホーム諫早中央 荒木翔太朗)

2021年11月2日 更新

著者ユニットスタッフ 荒木 翔太朗   (社会福祉法人寿光会  特別養護老人ホーム諫早中央)

僕が特別養護老人ホーム諫早中央に入職して3年目になりました。日々の業務の中でユニットケアの理念である「暮らしの継続」を実践しようとしています。言葉だけなら簡単ですが、いざ実際にしてみようと思うと何をしたら良いのか…なかなか答えを出せていませんでした。

ですが、最近目標を見つけました。それは窓越しでの面会に付き添わせて頂いたときの話です。入居者様がご家族と手を握ることもできず、「悔しいなぁ」と呟いていた事がありました。その言葉を聞いて、コロナ禍においても入居者様とご家族、お互いが繋がりを感じられることが大切であり、それをサポートすることが僕のするべきことだと考えました。

そして出来ることから始めようという思いで取り掛かったのが、普段の様子を写真や動画で撮影し、ご家族のメールや携帯に送り届けることです。

ご家族からも好評で、感謝の言葉を聞くとわずかではありますがお役に立てたと感じています。

これからももっとご家族を身近に感じられるような取り組みを考え、実践していきたいと思います。先輩方にまだまだ敵いませんが、自分なりに「暮らしの継続」の質を上げられるよう、楽しく頑張っていきたいです。

コロナ禍における食の楽しみ(ユニット型特別養護老人ホーム 絆の広場 刈谷 沙季)

2021年10月1日 更新

コロナ禍で買い物や行事、レクリエーションが制限される中、楽しみとなってくるのがやはり「食事」だと考えています。絆の広場では毎月の行事食に加え、入居者様のお誕生日には、好きな物を食べて元気に過ごして欲しいという想いから、一人ひとりのリクエストにお答えしたお誕生日メニューを提供しており大変喜ばれています。

現在は、規模を縮小しユニット単位でパン作りやお菓子作り等、「食」を通して楽しめる活動を企画しています。ある日、入居者の方から「散らし寿司を作りたい」と言われ、私と理学療法士も加わりユニットで散らし寿司作りを行いました。昔から行事ごとには散らし寿司を作っていたようで、その日は丁度、旦那様の命日と娘様のお誕生日ということもありご家族の方も大変喜ばれておりました。

入居後も今までと同じような暮らしができるよう、管理栄養士としての立場でできることは何か日々考えながらサポートしていきたいと思います。

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