「暮らしの継続」の捉え方の変革(特別養護老人ホームケアステーション藤が原 大野健一郎)
2019年11月1日 更新
私は介護の仕事を始めて9年目になります。介護を始めた当初、介護老人保健施設に勤めていました。その施設でもユニットケアを推進していました。その後ケアステーション藤が原で働き始めて、同じユニットケアでも施設によって違いがあることに戸惑いもありましたが、ユニットケアについては興味深く思っていました。
ケアステーション藤が原で働き始めて2年目にユニットリーダー研修に参加する機会を得ました。研修に参加する以前に既にユニットリーダーに任命されていたことから、先輩の職員からユニットケアについて漠然とは学んでいました。しかし、自分がリーダーの立場になったときには、後輩たちに上手くユニットケアを言葉で指導できない歯痒さを感じていました。
ユニットリーダー研修に参加して、講師や他施設の職員の話を聞いたことで、自分の中でユニットケアの「暮らしの継続」についての捉え方が変わりました。今までは、その方が生活してきたそのままを継続していただかなければならないと思っていました。しかし、そうではなくその方にとってプラスだったものを継続し、マイナスだったものを施設に来たことによってプラスに変えていく、そんなふうに捉えるようになりました。利用者や家族と話し想いを聞くことで、自分にも出来ることがあるのだと気付かせてくれた研修でした。
自分1人だけがユニットケアを理解していても、利用者の生活を支え、寄り添うことは出来ないので、自分が学んできたことを後輩たちに伝えて、スタッフみんなでユニットケアを実現していきたいと思っています。
「ケアの軸を持てる研修」(特別養護老人ホーム眺峰園 藤原昌子)
2019年11月1日 更新
ユニットケア研修の一番の魅力は「ユニットケアって何?」「何のためにするの?」という問いに向き合い、目指すべきケアの軸を自分の中に持てることだと思います。
実習生の皆さんの中には、日々の忙しさから、目指すケアと現実とのギャップに悩み、方向性を見失いそうになっている方も多いと思います。まずは3日間の講義で高齢者を理解することから始まり、ユニットケアの考え方としくみを基本からじっくりと学びます。私たちも実地研修施設として毎回講義を聞かせていただき、目指すケアを再確認しています。そして、自施設の職員に根拠をもってユニットケアについて伝えていく自信とエネルギーをもらっています。
4日間の実地研修では高齢者の暮らしを実感し、講義で学んだことがどのように実践されているかを見て、自施設で取り組む参考とします。私たちの施設では、実習生の方からは「ユニットケアって本当にできるんだということが実感できました。」「自施設でもできそうなことのヒントが得られました。」という声を聞くことができました。これからも実地研修の受け入れを通してユニットケアの理解を深め、実践を続けていきたいと思います。
「自分らしく生活できるサポート」(特別養護老人ホーム 稚内緑風苑 松山美行)
2019年10月1日 更新
ユニットケアの魅力とは入居者一人ひとりが自分らしく生活できることだと思います。それには、私たち職員が入居者一人ひとりの人格を尊重し、在宅での暮らしの継続ができるようケアを行っていくことが大切だと思います。
一人ひとりが自分らしく生活をするには、私たちが自己決定、在宅での暮らしの継続という視点から支援が必要なことを知ることが重要です。
それには24Hシートが不可欠で、ご本人・ご家族より聴き取りをし、アセスメントを行い個々の24時間の暮らしを把握しケアを行います。24Hシートがあることで、ユニット職員でケアの見直し、ケアの統一ができます。
月に1度のユニット会議でも、24Hシートを基に一人ひとりの入居者についてユニット職員で話し合いを行います。自施設の基本理念が「すべての人たちの人間としての尊厳が守られ、豊かな人生を営むことができるよう多様で良質な福祉サービスを創意工夫し、総合的に提供します。」とあります。職員全員で、施設の理念を根本に入居者一人ひとりが、自分らしく生活できる(個別ケア)サポートを行っています。
こうしたケアの中で入居者の笑顔がみられた時が、この仕事のやりがいでもあり、ユニットケアの魅力でもあると思います。
是非、実地研修施設として、ユニットケアの魅力を共有して頂きたいと思います。