「『暮らしの継続』を進めると課題の解決策がみつかった。」(特別養護老人ホーム おおやま 佐藤稔)

2017年6月15日 更新施設長

以前、入居者が骨折で入院された時、病院から「食欲がなく色々試してみたが、全然食べてくれない。施設ではどのように食べさせていましたか?」と問い合わせがありました。

施設でも入居当初食べてもらえず、本人や家族に昔の生活の様子を何度も聞き取りした人でした。

若い時から苦労してきた人で、捨てるのが勿体ないと思い、食事に手を付けないのでした。

日々の関わりから見えたのは、「食べたい物を食べたい分だけ食べたい人」でした。

目の前で本人に聞きながら、盛り付けをして食べて頂いていました。

職員が直接病院に行き、病院の認知症介護ケアチームと連携し関わりました。

その後、病院から「やっと食べてくれました。これで元気になるわ」と連絡が入りました。

普段の暮らし・自分らしく生活することを支援するユニットケアを進めていくと、課題の解決策が見つかります。

これからも、本人の考えや気持ちを身近に感じ取れる関わりをしていきたいと思います。

「職員に気づきをもらえるユニットケア」(特別養護老人ホーム 高秀苑 田中智子)

2017年6月1日 更新施設長

ある入居者は、一日に摂れる水分が800ccと医師の指示で制限がありました。

とはいうものの人間って制限されるとかえって飲みたくなるものです。その入居者は、家族が用意した透明の水筒に一回に飲む量を線で決められていましたが、一回の量をあっという間に飲んでしまい「のどが渇いた。水を飲みたい。」と一日に何度も訴えておられました。

その様子を見ていたユニット職員が、どうにかして水分量を800ccに保ちながら、その方ののどの渇きを抑える方法はないものかと考えました。そして水を氷にして口の中に含んでもらうことにしたのです。そうすることで氷が融けるまでの間、のどの渇きは抑えることができました。また、水は凍らすことで体積が増えるので、同じ量でも多く見えたのです。

少人数体制で固定配置のユニットケアだからこそ、入居者の日々の様子を職員は細やかにみることができ、どのようなケアがいいのかを考えることで気づきをもらっています。

「つくる」(介護老人福祉施設 十符・風の音 渡辺由美)

2017年6月1日 更新施設長

ユニットケアのポイントの一つに「入居者が自分の住まいと思えるような環境をつくる」があります。勿論、風の音でも施設が入居者の家となるよう努力している訳ですが、実はそのご家族もおじいさん、おばあさんの家として考えてくれている方もいるようです。

施設が開所してからずっと入居されている方の息子さんが来ました。ユニットの中庭に置いたら良いんじゃないかと考え、木製のヒツジを作ってきてくれました。また違うご家族さんは、お花が好きなおばあさんのために、掃出し窓の外に花壇を作ってくれました。

ユニットケアを知らないご家族さんが、自然に家づくりに協力してくれる、入居者の暮らしを豊かにしてくれる、そんな日常を嬉しく思い、ユニットケアを実感しています。

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