「入居者と寄り添い感じたこと」(特別養護老人ホームホームタウンほそや 半田三男)
2017年3月1日 更新
2年前のある日の事、肺炎で入院したMさん、入院後も病状改善せず、一ヵ月後にはついに経口での食事摂取が出来なくなった。
家族は延命処置を希望せず、主治医からは余命1ヵ月の宣告を受ける。家族は残された時間をホームタウンほそやで過ごすことを希望し、再び施設での生活が始まる。経口から好きな物を食べていただきたく御家族・職員で頑張り、少しずつ食事が摂れるようになった。残された時間を大切に御家族と過ごされ、一年後に人生の幕を閉じられた。
御家族より最期をここで過ごせた事への感謝の言葉をいただき、改めて「その方の最期の時間に寄り添そう」事の大切さを実感した出来事でした。
「介護の仕事・ニットケアへの理解促進のために」(特別養護老人ホーム天恵荘 亀井道信)
2017年3月1日 更新
先日、長崎県社会福祉協議会の依頼を受け、中学1年生を対象に「福祉・介護の仕事基礎講座」を担当しました。目的は、介護職への理解促進とイメージアップを推進するためでした。
冒頭、日本の人口問題、少子高齢化、社会保障費の負担等の問題をわかりやすく説明したつもりですが、13歳の中学1年生にどれだけ理解してもらえたのか反省するところもありました。
介護職については、介護の現場や施設及び居室の設え等の写真を交え、多職種が協働で介護をしていることを理解してもらえるように工夫をしました。現在の中学生には、集団的ケアになっている多床室の特養よりも個室・ユニットケアの方が理解されやすく、イメージアップになったのではないかと思います。
2025年問題がすぐ目の前に迫り、介護職員不足や介護離職が大きな社会問題となっています。介護人材の育成確保に少しでも貢献できることを今後も続けてまいりたいと思います。
「ユニット型特養って何?突然、施設長になりまして」(特別養護老人ホームうねめの里 安藤優子)
2017年2月15日 更新
建物の第一印象は、和の造り「旅館みたい」という印象。
何の準備も知識もなく異動。「まず、やってみなさい」、前理事長からの指示。
ジタバタ五感をフル回転。現場の皆に助けてもらい、現在5年目経過中。
「行ってらっしゃい/気をつけて」、「ただいま/お帰り」、日常生活での挨拶。
当たり前な環境が、ここにはあります。職員は、里人さんの想いを聴き、寄り添い、良き理解者に成長します。職員にとって里人さんの身の上に起こった事は「他人事」ではなく「自分事」なのです。
環境面では、ひとりになれる場所・ソファに2人でくっついて座り、内緒話ができる場所。そういった設えの工夫も大切にしています。
ある日嘱託医から 「里人さんが入院されると『早くうねめの里に帰りたい』と言われるので弱りますわ」との談。
里人さんが「帰りたい場所」 職員との信頼関係を物語るエピソードです。
私も当初の新鮮な気持ちを忘れず 里人さん・職員と向き合っていきます。