「ユニットケアとの出会い」(社会福祉法人プレマ会 古谷田紀夫)

2017年1月5日 更新施設長

    ユニットケアとの出会いは、平成14年~15年頃、私が社会福祉法人プレマ会を立ち上げ様とした際に、横浜で秋葉センター長(当時は、千葉県八街市の特養風の村施設長)の話を聞いたことより始まったと思い出します。

 当時、私は高齢者福祉には関係しない職種に就業の場を持っていましたので、秋葉さんの話は、私の心に大きな刺激となりました。特に、秋葉さんの言葉の一つに「ユニットケアは、今までの高齢者福祉のあり方への革命的な変革である」との話しには、私達がこれから作ろうとする施設のあり方を正に想像させるものでした。

 実は、プレマ会の立ち上げは、平成11年の私の家族の一言より始まりました。それは、「自分の家族が入居しても良いと思う施設を作りたい」との言葉でした。今までの施設のあり方が、「入居しても良い」施設でなかったのかも知れません。

 そのような中での秋葉さんの話は、この実現に向かう為の方法ではないかと感じたのでした。

 その思いから、今日の社会福祉法人プレマ会みなみ風が存在しているのだと思います。

 

「大切な家族」(特別養護老人ホーム第二天神の杜 千葉功貴)

2017年1月5日 更新施設長

初めて入居される日に家族様と必ずお話しをするようにしています。

 時折、在宅ではもう過ごせないことは十分わかっていても、涙ながらに複雑な心境を話される家族様がおられます。

90歳近くになった母を私(娘様)の判断で住み慣れた家から施設に入居させてよいものやら・・・」や「主人が一生懸命働いて建てた家、そして娘を育てた家から主人を施設に入居させると思うと・・・とても辛いです」など

 施設の長である私は「家族の言葉・家族の思い」をしっかりと胸に刻んでおこうと強く思います。

 何年か前に、家族様(娘様)から「母の入居時、皆さんの前では平然としていましたが、実は家では寂しくてずっと泣いていました」と笑顔で教えていただいたことがあります。

入居当時、そんな素振りが全くなかったので正直驚きましたが、「家族のように母を大切にしていただき、ここ(第二天神の杜)に入居させて良かった。私の判断が間違いじゃなかったと思えたからこそ、当時のことを今は笑って話せるのです」という言葉を聞いて、ユニットケアは入居者の暮らしを豊かにするたけではなく、家族の気持ちも豊かにする力があると改めて感じた瞬間でした。

「施設という住まいと人」(特別養護老人ホーム 美里ヒルズ 世古口正臣)

2016年12月15日 更新施設長

施設を住まいにする。自分たちの日常と比較してどう違うかと考えるなか、自分たちもお年寄りにとっては環境の一部であったと気付かされました。

ユニットはお年寄りの住まい、挨拶せずユニットに入ったり食事中にバタバタ動き回ったりしないようにと、注意し合ったり研修をしたりしても、なかなか改善できずにいたある日、ユニットで変化がありました。「お邪魔します~」「こんにちは~」と声をかけてユニットに入る姿があったのです。これまでと何が違ったかは一目瞭然。大きな扉が一枚あるだけだったところに、下駄箱やスリッパ、玄関マット等、普通の家にあるものを設えて、ただの入り口が玄関に変わっていました。

ふと考えました。もし職員がヘルパーとして利用者宅へ訪問に行くことになったらどうか。いくらなんでも、インターホンを鳴らさずにドアを開けたり、挨拶も無しに上がり込んだり非常識な行動はとらないだろう。しかし、なぜ今までできなかったのか。

それは、職員自身がユニットを住まいと捉えてなかったか、そうだと意識できない環境だったからではなかろうか。施設を住まいにすることは、お年寄りだけでなく職員にとっても良い影響を生むのだと実感しました。あらためて大切したいと思う今日この頃です。

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