「業務優先から一人ひとりの思いを優先へ」(特別養護老人ホームくわのみ荘 竹内 義人)
2018年7月2日 更新
施設が従来型のケアから本格的にユニットケアへ取り組みだしたのは、13年前でした。
その頃の私のケアは、入居者一人ひとりを知ろうともせず、効率よく業務をこなすことが優先で、いかに速くオムツ交換や入浴介助が出来ることで一人前になったつもりでいました。
そこへ個別ケアを実現する手法としてユニットケアが導入され、今までの真逆の考え方に戸惑いながらも、起床時間から見直しを行いました。朝早くから起きてテーブルで寝ている入居者の姿が減り、ゆっくり起きることで日中も笑顔で過ごす入居者が増えていきました。その様な姿を目の当たりにし、徐々に業務優先から入居者一人ひとりの暮らしや思いを考える様になっていきました。
今後も、一人ひとりの個性と生活リズムを尊重した「個別ケア」に向けて、施設の理念に立ち返りながら取り組んで行きたいと思います。