「人として生きることへの気付き」 (特別養護老人ホームマモリエあいら 生活サービス課課長代行 山口信一)
2019年3月1日 更新
開設当初、私はユニットリーダーとして勤務していました。その頃はユニットケアに関して十分な知識もなく、それまでの従来型施設での経験を基にケアへ取り組んでいました。
私を含めユニットのスタッフは入居者視点ではなく、業務優先のケアをこなすことばかり考え、日々業務に追われながら仕事をしていました。
開設から約10年の経過とともに、ユニットケアにおける理念の大切さ、アセスメントやケア視点の理解、人としての関わり方など、大切なものに多く気付きました。今思えば、開設当初にはそれらがほとんど備わっておらず、うまくいかなくて当たり前の状況であったのだと感じています。
現在も課題は尽きませんが、ユニットケアの実践において日々入居者やご家族の想いに触れ、ともに施設での暮らしについて考えることが、入居者の暮らしの充実のみならず、 スタッフを専門職、そして一人の人間としても成長させてくれているのだと実感しています。
これからも私自身がユニットケアの実践を楽しみ、その楽しさをユニットスタッフと共有しながら、入居者、ご家族、職員に「ここで良かった」と感じてもらえる施設を目指していきたいと思います。