「ユニットケア研修の魅力」(特別養護老人ホームマモリエあいら 生活サービス課ユニットリーダー 宮原 武)
2019年3月1日 更新
私はユニットリーダー研修を受講して、ユニットケアに対する考え方や視点を学び、今まで自分が持っていた考え方との違いに気付くことができました。自分自身を振り返った時、職員視点でのケアになりがちであると感じ、まずは入居者一人ひとりと向き合うことから始めようと思いました。
「入居者一人ひとりの望む暮らしは何だろう。」「今までどういった生活を送っていたのだろう。」など、その方を知っていくことで少しずつ快適な生活のサポートを行っていけるようになり、自然と余裕と自信が持てるようになりました。
研修で学んだ「おいしく・楽しい」食事の考え方から食べる環境を整えることが大事だと感じ、ユニットでの調理を取り入れました。研修を受講するまでは一緒に作るという発想もなく、入居者に包丁など持たせたら危ないと勝手な決めつけもありました。
実際に調理をする入居者がしっかりと包丁を使いこなし綺麗に野菜を切るその光景を見た時に、「自分自身の先入観で入居者の出来ることを妨げていた」と深く反省しました。
入居者と一緒に食事を作ることで笑顔も会話も増え、リビング内に食事の良い匂いがし食欲も増します。そういった食べるまでの過程があることで、入居者が今までより楽しく食事ができるようになりました。
これからも研修で学んだこと、感じたことを積極的に職員へ伝えていき、一人ひとりに合った「暮らしの継続」実現に向けてサポートしていこうと思います。
「ユニットケア研修の魅力」(ユニット型特別養護老人ホーム絆の広場 介護リーダー 上総 沙弓里)
2019年2月1日 更新
ユニット型施設として開設してから、“ユニットケア”をやっているつもりになっていました。
私はユニットリーダー研修を受講していましたが、研修で学んだことをどのように現場で実践すれば良いのか、その手法や考え方も分からず、ただ時間だけが経過する日々を過ごしていました。
そんな中、法人として「実地研修施設を目指す」という大きな目標が発表されました。
これを機に、私もユニットリーダーとして、“ユニットケア”をもう一度学び直そうと意識を高めました。テキストを読み返し、推進センターの様々な研修にも参加をしてきました。その結果、繰り返し学ぶことで、“ユニットケア”の理念や目指すことを振り返ることができました。そして、そこから、施設全体で「今の自分の施設に何が足りていないのか」を考える取り組みを始めることができました。
取り組みを始めると、「自分が変わることが小さな取り組みになり、それが次にはユニットの取り組みに広がり、やがて、施設全体での取り組みに反映される。」という変化が、目に見えてわかるようになりました。そして何より、入居者の表情や言葉、ご家族からの言葉が大きく変わりました。
入居者からは「ここが好き」「一緒におってよ」との親しみのある声が聞けるようになり、ご家族からは「元気になった」「家みたいですね」などの言葉や手紙が届くようになり、やりがいを肌で感じられるようになりました。いまでは、その積み重ねの結果「実地研修施設」になることができました。
“ユニットケア”を通して、施設や職員、入居者、家族の成長や喜びを自分自身が体験できます。この、体験を通して学んだことを活かし、これからも「ユニットケアの魅力」を広めていきたいです。
理想だけではなく、経験を学べる研修(特別養護老人ホーム四條畷荘 介護主任 竹本 敦)
2019年2月1日 更新
この研修を受講したのは2年前でした。
前年まで同法人の従来型施設で働いていたため、当時の私は、ユニットケアは聞いたことがあるけれど実際はどのようなものなのか分からないまま、知ろうともせず、ただ漠然と、「ユニット型施設とは個室があり、そこで個別ケアが行われている」という程度の知識でいました。
そんな中、ユニットリーダー研修を受けることになった私は、ユニットケアを学ぶことへの期待と同時に、「理想論ばかりの研修だろう」という気持ちを心に抱えたまま、座学に参加しました。
研修が始まるとそんな考えは直ぐに吹き飛ばされました。講師の方々は、実際に現場でユニットケアを実践している方ばかりで、どうすればいいかの方法論だけではなく、ユニットケアを実践してきたことでの成功事例や失敗談、またその失敗をどのように乗り越えてきたのかを伝えてくれました。その1つ1つがわかり易く、自分の経験と重ねて合わすことができ、解決策を考えるヒントをたくさんもらうことができました。さらに、この研修はグループワーク中心の研修のため、他施設の方々と共に学び、普段の思いや悩みをみんなで共有でき、色々な刺激をもらうこともできました。
この研修は私にとって、介護のプロとしてどうあるべきかをもう一度考えさせてくれ、また、同じ志を持った仲間と出会うこともできた、とても意味のあるものになりました。
これからも、皆さんと一緒にユニットケアへの学びを深めていきたいです。