今までの暮らし方が継続出来るサポートを目指して(特別養護老人ホーム四條畷荘 副施設長 影山 晃)
2019年2月1日 更新
四條畷荘は、「ゆったりしたお風呂」「やさしい職員」「気兼ねのない排泄」「楽しい食事」をモットーに、「里」「通り」「丁目」の名前を付した定員10名のユニットが12ヶ所ある施設です。
部屋には今まで大切にしておられた想い出の品や馴染みの家具などを持ち込んでいただき、ご家族との面会は自室でゆっくりお過ごしいただいています。ユニットにおいては設えや取組みに工夫を凝らし、日々の生活に潤いがもたらされるようにしています。また、固定配置による馴染みの職員が傍に寄り添い24Hシートを活用することで、入居者がそれぞれの異なる生活スタイルが維持されるよう、入居者の希望やニーズの変化を把握することに努めています。
福祉施設でありながら、入居者の今までの自宅での暮らし方を最大限に尊重し、その生活をサポートし、継続することができること、これがまさに、ユニットケア施設運営の真髄だと思います。
「一歩踏み出す勇気」 (特別養護老人ホーム諫早中央 生活相談員 東坂一樹)
2019年1月7日 更新
私は、数年前にユニットリーダー研修を受講しました。
その当時、私はユニット内でうまくいかないことが多く、自信を持てずにいました。しかし、この研修を受け、同じような悩みを持つ他の施設の人たちの話を聞き、もう少し頑張ってみようという刺激をもらうことができました。
私には、リーダーになりたての頃に「ケアの方法」などについて厳しく指摘を受けてから、苦手意識を持ってしまった1組のご家族の方がいました。指摘を受けて以降の自分は、表面的な関わりしか出来なくなっており、そのご家族との関係に消極的になりがちでした。しかし、この研修を受け、一歩前に進み、自分から積極的に話をしてみることにしました。
お話をするうちに、そのご家族の方は、入居者への愛情がとても強い方で、大切にしたい気持ちが強いが故に、私達職員にも「頑張って欲しいという気持ちから、「叱咤激励」の意味で、細かいことでも声に出して伝えてくれているのだ」ということがわかりました。
その気持ちに気づいてからは、入居者はもちろんのこと、そのご家族との関係にも気を配ることが出来るようになりました。そして私がユニットを異動する日に、そのご家族から、「あなたがリーダーで本当に良かった!」と嬉しい言葉をいただくことができました。
いままでの自分は、苦手なことから逃げがちで消極的な仕事をしていたように思います。いまでは、この研修でもらった刺激から、「一歩踏み出す勇気」をもらえ、積極的に人と関わることができるようになれたと思っています。
「想いに答える為に」 (特別養護老人ホーム諫早中央 短期入所生活介護主任 坂本一将)
2019年1月7日 更新
私が介護の仕事についたのは13年前のことでした。
当時は、先輩職員から言われたことを黙々と消化する毎日でした。
ある時、入居者から「パットを替えて欲しい。」と言われたため、交換をしたところ、先輩職員より「まだ、交換する時間ではないでしょ!」と注意されました。入居者が望むことをしたのに、なぜ自分は怒られたのか、理解できませんでした。しかし、当時の私は、先輩職員に対して、何も聞き返すことができませんでした。いま、思い返せば、施設としてどうしていくのかハッキリしておらず、職員一人ひとりが、自分の考えで働いていたからだと思っています。
ユニットリーダー研修を受講して、理念の大切さを学び、向かうべき方向性が明確になりした。そして、少しずつ、入居者一人ひとりの暮らしに視点を向けることが出来るようになりました。
今では、自分が先輩職員として教える立場になりました。
そこで先日、新人職員が入居者からパット交換を頼まれ、悩んでいるのを見かけ、当時のことを思い出しました。私は新人職員へ「本人が望まれているのであれば交換してあげたら。」とアドバイスをすることが、自然と出来るようになっていました。
これからも、「暮らしの継続」「理念の大切さ」を、先輩職員として、しっかり伝えていきたいと思っています。