「ユニットケアでつくる暮らし」(特別養護老人ホーム賀宝の里 白松苑 松本直行)

2018年2月1日 更新施設長

11年前、従来型施設の相談員だった私は上司に呼び出され、開設したばかりのユニット型施設への異動が突然言い渡された。それがユニットケアとの出会いだった。ユニットケア研修では、フワっとしていたイメージを具体的なビジョンにしていただいた。ハードはユニット型だが、中では「ミニ従来型ケア」が行われていたのを少しづつではあるがあきらめず、職員と一緒に個別ケアに近づけていった。

他の施設や病院で身体拘束をされていた方が、ワラをもすがる思いで入居してきてくださることもある。拘束を外し、事故も防ぐケアは簡単ではないが、ユニットケアはそれが可能となる。拘束がなくなり、自分らしい暮らしを取り戻していくと、目が輝き、素敵な笑顔がみられるようになる。この仕事の醍醐味だ。

この前は、要介護5だった入居者が更新認定で突然要介護1になり、本来はとてもうれしいことなのに、職員も家族も大慌てすることもあった。毎日いろいろなことがあるが、これからも入居者と一緒にユニットケアで暮らしていきたい。

 

「ユニットケアを学ぶことで充実した看取り介護を目指す」(特別養護老人ホームグリーンハウス 阪本健)

2018年1月15日 更新施設長

どの特養でも「看取り介護」は、既に取り組んで実施されていると思います。
グリーンハウスにおいても12月6日に今年7人目の入居者の方を看取ることができました。
その方が、亡くなられる日の午後に、2回目の看取りのカンファレンスを開き、そのカンファレンスが終了してから約8時間後に容態が悪くなり息を引き取られました。
生前、ご自宅で飼っている猫の事が気になるとおっしゃられていたので、ユニットの職員達は自宅に帰れる様に取組みを行っていましたが、自宅に戻るのは難しい状態になり、亡くなられる2日前に、家族にお願いして施設まで猫を連れてきていただき、車椅子の上で家族がご本人の手を上から添えながら猫を撫でられました。
その猫を撫でられる愛しむ動作と表情を見て、職員達は、ご本人の希望を少しだけ達成できた安堵感と、もっと色々と出来ることがあったのではないのかと後悔の念を持ったそうです。
思い起こせば、ユニットケアを学びユニットケアに取り組んで、はや7年が過ぎました。
最初は「看取りは怖い」「自分の目の前で人が死ぬのは怖い」と言っていた職員達も今は、ユニットケアを学び介護のプロとして少しは成長したんだなぁと嬉しく思った今日この頃です。

「形も大事」(特別養護老人ホーム灯光園 澤島久美子)

2018年1月15日 更新施設長

灯光園には8つのユニットがあり、そのユニットの玄関には同じ靴箱が設置されていました。そのこと自体には何の疑問も持たず10年が過ぎていました。ある方に、「玄関に個性がない。」と言われました。ぴんとこないでいると、「自分の家と隣の家の玄関は違うだろう。」と言われ、気がつきました。大工さんに靴箱を外してもらい、新しい下駄箱やスリッパ立てなどを用意しました。あっという間に自分の家の玄関になりました。
ユニット毎に設えが違います。それぞれの個性が出ます。入居者はだんだんにそれが見慣れた風景となっていくようです。散歩から帰ってきた時には「ただいまー!」と戻ってきますし、他のユニットの方が来るときは「ごめん下さい」とか「お邪魔します」と声を掛けて入って来てくれます。入居者が自分の「家」と感じてくれるユニットになってきたなあと思います。

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