「ユニットケアに出会えて」(特別養護老人ホーム梨雲苑 坪内奈津子)
2018年1月5日 更新
ユニットケアの理論から導き出される具体的な取り組みを示すことが、施設の理念を実現するために非常に有効でした。
入居者様、一人ひとりが安心して健やかに暮らすためのお手伝いを、24時間の生活「暮らしの場」を作り上げる取り組みをしています。現状のケアに満足せず、より良いサービスを提供できるよう日々、努力しています。
梨雲苑では、「自宅」から「住まいの引越」「もうひとつの我が家」こんなふうに暮らしたい、その思いを実現するためにユニットケアの理念「暮らしの継続」・ケアの視点「一日の暮らしぶりを知る」を全職員が共有して、入居者様はもちろん、家族様とも信頼関係が構築されていることに喜びを感じています。また、職員があらためて介護職としてやりがいを感じ、職員のペースではなく入居者様個々の24時間に合わせた関わりが大切であることを強く実感しています。まだ「ユニットケア」に出会えていない皆さん一緒に頑張りませんか?
「うちで暮らすということ」(地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護あおい 白井五月)
2017年12月15日 更新
「ユニットでの暮らしってどんな感じ?」あおいの様子を少し覗いてみてみましょうか。
ある日、あおいに入居されている88歳の妹さんのところへ93歳のお姉さんが遊びに来てくださいました。ご家族の話では、昔から大変仲の良い姉妹だとのこと。
何度か来て下さったおり、「あんたもうちへおいでぇや。一緒に暮らそ。ここはええとこやで。」のお誘いの言葉に、93歳のお姉さんも何度も考え、「そか、一人じゃさびしいで、じゃ、あんたと暮らそか。」と、あおいに入居されました。それからの毎日は、一緒に寄り添って談笑されたり、ある日は職員に「ちょっと行ってあの子と喧嘩してくるわ。」と言った後、また、寄り添ってのほほえましい姿をお見受けしたりと。
そんな心温まる様子を見ながら私たち職員のできることはなんでしょうか?ご入居の方々ご本人が、必要とされているところをお手伝いさせていただくということ。すべてはご入居者がうち(我が家=あおい)で今までの安気な暮らしをそのまま続けられることがすべてではないでしょうか。ご入居者のうち(我が家)ですから。
「ファーストインプレッション」(特別養護老人ホーム岐阜県立飛騨寿楽苑 須甲郁穂)
2017年12月15日 更新
私が高齢分野に関わる前に、入居者の親族の立場で関わる事がありましたが、その時に親族の立場で漠然とした不満を抱えていた記憶があります。それはどういうことかというと「言いたい事が山ほどある」ということ。
何故そう感じるのかと考えたとき、「入居者様本位」と言いながら現実は施設の日課が主体であったことだと感じました。そこには入居者のペースより施設の日課が優先される現実があったのだと思います。
飛騨寿楽苑に赴任してまず驚いた事は、とても静かで穏やかな環境だということ。職員がバタバタした様子はなく、「介護」しているという雰囲気が感じられないことでした。それは飛騨弁での優しい会話のやりとりもあると思いますが、入居者様の「24Hシート」を元にした「暮らしの継続」を理想としたケアが行われているからだと感じます。ですから私のユニットケアに対するファーストインプレッションは「介護」をアピールしない「介護」ということになります。
ちなみに、施設として地域のSNS媒体に定期的に発信していますが、先だって以下のようなコメントを掲載しました。経験の浅い私にはこういった関わりが新鮮で嬉しく思いましたが、皆さんは如何でしょうか?
(※後半の5行部分に注目)
[2017/11/29]
クマさんサンタがやってきた!
今年も大きなクマさんサンタがやってきました。少し早いですが、雪も降ったのでクリスマスツリー飾りました。入居者さんたちも参加して、わいわい楽しく飾りました。
いつもは寡黙なTさんも、出来上がったツリーを見ると「写真撮ってくれ」とツリーとクマサンタの間へ自分で行かれ笑顔でポーズ!出来上がった写真を嬉しそうにお部屋へもって行かれました。職員がお部屋に写真を貼ろうとすると「大事な写真やで、画鋲で穴空けんといてくれよ」と念押しされるほど。
額を作らないと・・