雪国の暮らしとユニットケア(特別養護老人ホームビハーラ赤坂 萱森 賢雄)

2024年8月15日 更新施設長

ビハーラ赤坂は日本有数の豪雪地帯、秋田県横手市にあります。今年は開設からちょうど10年目であり、かねてから目標としていたユニットリーダー研修実地研修施設として、新たなスタート迎えることができました。

開設当初を振り返ると、ユニットは広い空間にテーブルとイスがぽつぽつと並び、暮らしの場としてはとても淋しい雰囲気でした。入居者は食事をとったら居室へ戻る毎日だったと思います。建物の理論、物の役割について理解を深め、入居者視点で環境を整えることで、今では、ユニットに行けば誰かがリビングでくつろいでいる様子がみられるようになりました。施設名の「ビハーラ(Vihara)」の原意である「身心の安らぎ・くつろぎ」「休息の場所」になることができてきているのかなと感じています。

雪深い横手の冬の暮らしは大変ですが、雪景色は美しく、伝統行事のかまくらまつりは幻想的で一見の価値があります。また、豊富な雪は、春には水資源となって豊かな恵みをもたらし、1日1日暖かくなっていく喜びはひとしおです。
とはいえ、時に厳しい冬は、高齢者にとって、住み慣れた自宅での暮らしをあきらめなければならなくなる要因になっていることも事実です。今は支援者である私たちも、この街で年齢を重ね、いつか同じ問題に直面するかもしれません。我が事として、安心して自分らしく暮らせる場所、ここで良かったと思えるような施設になれるよう、ユニットケアを実践して参ります。

  

30年間の想い〝笑顔〟と〝ありがとう〟に癒されてます(特別養護老人ホーム美瑛慈光園 水島 貴之)

2024年7月12日 更新施設長

北海道上川郡美瑛町で社会福祉法人美瑛慈光会 特別養護老人ホーム美瑛慈光園の水島です。いきなりですが30年前と変わらない想い(こころ)は、〝入居者様の笑顔が見たい〟です。その想いがあるから介護の仕事を続けられているのだと思います。そして〝ありがとう〟の言葉が活力となります。
30年前(1994年平成6年)に福祉・ケアの世界に足を踏み入れました。福祉の学校を卒業し右も左も現場を知らない自分ですが介護職員として地元に帰ってきました。
当時を思い出すと食事は調理室で盛り付けトレー配膳、排泄は定時交換、入浴は特別浴(機械浴)と階段で降りていく浴槽と個浴などはなく、現在の入浴室ではあまり見られない浴室・浴槽だと思います。居室は従来型の多床室(4人部屋)がほとんどでした。入職時はちょうど排泄の定時交換から随時交換に変わろうとしていました。R5年には一部入浴室を改修し、2~3人浴槽を半分に仕切り、その当時、家庭浴と呼んでいましたが個浴の基礎となる準個浴として開始していました。まだ、マンツーマン入浴ではなく、分業制(浴室と脱着室)で入浴ケアでした。月日は流れ、トイレ改修やマンツーマン入浴、食事はユニットでの盛り付け、勤務表の見直しなど、従来型ではありますが、平成16年(2004年)4月からユニットケア的な取組みを本格的に開始しました。
その後も平成19年に全室個室(20床)サテライト特養美瑛慈光園を開設しました。10年後の平成29年に増改築を行い、個室ユニット(60床)6ユニット、従来型特養(24床)と形を変えて特養全体で入居102床、ショートステイ6床となりまして現在に至ります。
まだまだ伝えたいことはありますが、下部左側の写真が美瑛慈光園の4ユニットの2階建てです。リビング食堂からは、十勝岳連邦を眺めることができます。右側の絵は〝丘のまちびえい〟が特徴でもある自然豊かな風景です。実際に夏に来て頂ければ癒される大自然が待っています。ちなみに冬はとても寒く大雪で大変ですが、ダイヤモンドダストがとても神秘的です。
北海道の真ん中辺りに来られた際は、是非とも美瑛町に足を運んで、美瑛慈光園に寄ってください。

  

特別養護老人ホームいやさか苑のユニットケアの取り組みについて(特別養護老人ホームいやさか苑 田上 優佳)

2024年6月14日 更新施設長

【理念とサービス】
いやさか苑の理念は「私たちは、「誠意」、「清潔」、「安全」の心を持って行動し、地域の方々の尊厳を支え「ゆとりと笑顔のある暮らし」を実現するため貢献します。」です。私たちは、入居者の方々の自分らしい暮らしができるよう、心地よい環境作りに努めています。
施設では、事務所スタッフによる地域の方々からの相談から、介護スタッフによる入居者への食事・入浴・排泄・移動など日常生活のお手伝い、医務スタッフによるフォローまで、幅広いサービスで支援しています。また、地域の方々による入居者の書道や折り紙クラブ、レクリエーションなどの支援を受けています。地域の大学からボランティアの活動施設にもなっています。

【施設の特徴】
いやさか苑は、ユニット内だけではなく入居者がくつろぎ心地よさを感じることができるよう花壇や玄関には季節感を感じるスペースなどの工夫をしています。落ち着いた雰囲気の中で、穏やかな時間を過ごして頂きたいと思っています。
また働く職員については、ワークライフバランスに着目した124日の休日数や有休消化率85%以上など働きやすさを重要視しています。そして、利用者主体に導入している移動移乗福祉用具を活用するムーブエイドケアや職員の腰痛対策としてのノーリフティングケアなどを展開しています。

【入居者の声】
いやさか苑での生活について、一部の入居者からは以下のような声が寄せられています。
・「明るくて良い所やね」・「職員の方が優しくて、ようしてくれます」
・「ここのご飯美味しいわ」
・「私の妻を一人の人間として大切にしてくれました」
特別養護老人ホームいやさか苑は、地域の方々にとって、いやさか苑が優しさや安心感がある場所であることを私たちは心から願っています。ぜひ一度、いやさか苑への見学や相談にお越しください。お待ちしております。

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