決意を新たに!(個室ユニット型特別養護老人ホーム松籟の丘)

2023年6月1日 更新

 今年度よりユニットリーダー研修実地研修施設として受け入れをスタートすることになりました。全国でユニットケアを実践し、日々現場で入居者のために頑張っているユニットリーダーの皆さんとお会いできる喜びと、初めての受入担当者としての責任の重さをひしひしと感じている毎日です。

 思い起こせば、私が松籟の丘に入職した平成29年4月の翌年から実地研修施設を目指した取り組みが始まりました。右も左もわからず、ユニットケアがどのようなものなのかも理解していませんでした。先ずは推進センターが開催する実地研修施設を目指した、「地域で愛される施設を作るための勉強会 じっくり取り組みコース」の研修に2年間参加し、一つずつユニットケアについて学び、理解を深めていきました。その中で特に心に残ったことは、「入居者の方が今までどう暮らしてきたかに加え、今日からどう施設で暮らしていきたいか」というアセスメントの方法でした。多職種が連携して作る24時間暮らしの支援シートが、その方の暮らしの継続の実現の基になっていることを実感しました。このシートの作成にはかなりの労力と時間を要しましたが、入居者の暮らしの視点に力を入れたことで、ケアの統一化が図れ、記録が充実したように感じます。

 とはいえ、まだスタート地点に立ったばかり、解決すべき課題はたくさんあります。ユニットリーダー研修実地研修施設の実習受け入れにより、私自身も気づきと学びの機会を得て、これからも「ここで暮らしてよかった」と思っていただけるよう、決意を新たに成長し続けていきたいと思います。

ユニットケアに向き合って(特別養護老人ホーム杏樹苑爽風館 石川瑞穂)

2023年5月1日 更新

「一人ひとりの方と向き合ったケアをしたい!」と思い開設する杏樹苑爽風館に入職したのが今から8年前のことになります。

 初めは自分自身の知識や技術を高めながら「ユニットケアとは何か?」ということからのスタートでした。未熟な部分ばかりでしたが、徐々に「一人ひとりの方と向き合い、ケアを行えているのでは?」と、ようやくそう思えるようになった頃には、開設から数年が過ぎていました。

 自身がユニットリーダー研修を受講し実地研修施設を体験することで、ユニットケアを推進する施設を目指すという目標が明確になり、地域で愛される施設となるために、ユニットリーダーを中心に様々な研修に参加していきました。

 当初は、施設全体に向けて研修も行ないましたが、組織全体の意識を統一や目標・ゴールを共有することはが難しく、悩む日々でした。

 そうこうしている内に月日は経ち、新型コロナウイルスによる劇的な社会変化があり、ケアに対する自信を無くし、実地研修施設になることを諦めててしまいそうになったり、職員全員の気持ちを一つにするのは無理なのではないかと考えることもありました。しかし、「私達はユニットケアがしたい」、「ここまで頑張ったのに全てを諦めてしまって良いのか?」と自問自答する日々が続き、たくさん悩みました。

 そんな時に背中を押してくれたのは施設長の言葉でした。「やるだけやって実地研修施設になれないのは仕方がない。でも自分達の今までのケア、これからのケアに間違いはないと自信を持とう」と言われました。その言葉を聞いた私たちは諦めずにリーダーを中心に議論を重ねユニットリーダー研修実地研修施設となることができました。チームとして一つ上のステージに上がれたと感じています。

 現在私たちは、ユニットリーダー研修実地研修施設となることが出来ましたが、ここがゴールではなく、新たなスタートとして、更にチームとしての向上を目指し努力しているところです。

 その努力が入居者一人ひとりと向き合うこととなり、杏樹苑爽風館に住まわれている方々の生活を豊かにすると確信しています。

 ユニットケアを志す施設の方々に「杏樹苑爽風館は素敵な施設だな」と思っていただけるよう、熱意、誠意、創意を持ってこれからも取り組んでいきます!

 皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。

ユニットケアとの出会いから(介護老人福祉施設 紡木長屋 武井 章宏)

2023年5月1日 更新

 私が社会福祉法人 緑水会に入職し、8年が過ぎました。入職した頃は桜荘という従来型の施設で介護員をしており、一斉一律の介護をしてきました。

 当時、施設では建て替えを予定しており、建て替えとなる1年ほど前に私はユニットリーダー研修の機会をいただきました。私がいままで学んだユニットケアとは、個室対応で10名程度の入居者が生活をしているという考えでした。しかし実際にユニットリーダー研修でユニットケアを学ばせていただくと、従来型のケアや学んだユニットケアとは全く違う内容でした。本当にユニットケアが実践できるのかと思うくらいでした。しかし、建て替えが決まっていることもあり、また、ユニットケアがとても魅力のあるケアであることから、建て替えの予定の数ケ月前から、ユニットケアの実践に向け、従来型の施設でもできるユニットケアを始めることにしました。

 まずは介護員から生活支援員と呼び名を変え、「暮らしの継続・普通の暮らし」を目標に、24時間暮らしの支援シートを作成し、入居者一人ひとりの起床や食事の時間、排泄のリズムを合わせることからスタートしました。最初は生活支援員皆が、それぞれ固定概念が抜けずに戸惑っていましたが、各フロアの支援員が協力し合いながらユニットケアの実現に向けて取り組みました。その結果、目立ったトラブルがなく桜荘から紡木長屋に引っ越すことができました。

 紡木長屋となり私自身は8か月後に生活支援員から生活相談員の立場になりました。今年度からユニットリーダー研修実地研修施設として受け入れをさせていただくことになりました。桜荘・紡木長屋で得たことを受講生に伝え、ユニットケアを学んでいただきながら、私達も受講生の意見や質問を職員間で共有し、ともに成長して行ければと考えております

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