私がリーダーになって感じたこと(特別養護老人ホームうねめの里 横見 由貴)

2021年6月1日 更新

著者ユニットリーダー 横見 由貴   (社会福祉法人永甲会 特別養護老人ホームうねめの里)

私がユニットリーダーに任命されたのは入社して3年半の時でした。それは、介護という仕事が少し分かってきたかなという頃で、ユニットリーダーに任命され、大きな責任感と不安でいっぱいでした。そんな中、ある一人の職員と出会ったことが、私に大きな影響を及ぼしたのです。彼は自分自身の気持ちをうまく伝えることが出ず、そのせいかいろんな場面で誤解が生じてしまいチームの中でも孤独を感じている様子でした。私は彼を見て何とかチームの一員として活躍してもらいたい思いで様々な方法でアプローチを試みました。
 その時気がついたことは、人は誰でも自分自身の存在を認めてもらいたい気持ちでいることでした。彼自身がこのユニットに大切な存在であるということを分かってもらうことが大切だと感じました。その結果少しづつではありましたが彼に変化がみられるようになりました。
 リーダーが職員の存在を、そして職員の価値を認めることをしなければ、褒めるにしても𠮟るにしても絶対に伝わらないし受け入れてもらえないと改めて感じました。
 私は彼を通じてリーダーとは何か、ということを考え直すことが出来ました。それは、リーダーとは職員がいるからこそ存在があり、リーダー一人では何も出来ず、職員一人ひとりの力を合わせてやっと一つのチームになれるということでした。
 自分自身が楽しく仕事をしている姿を見てもらうことで、こんなリーダーと一緒に仕事したいなと思ってもらえる存在でいられるように今後も日々努力してまいります。

大切にしている3つのこと(特別養護老人ホーム第二天神の杜 髙橋 正弘)

2021年6月1日 更新

入職して11年、ユニットリーダーに就任して4年目となります。
ユニットリーダーとしての1年目は余裕が無く、ユニットの方向性や自分がどんなユニットリーダーになりたいかというイメージが持てず、ユニット職員皆がバラバラでチームとしてケアができていなかったように思います。
 そんな中、転機となったのが2年目の秋頃にユニットリーダー研修の実地研修に行かせてもらったことでした。座学と実地研修を通じて、様々な施設の方と話をする機会があり「リーダーに求めること」「リーダーの役割」について学び合い、また実地研修施設の担当の方には時間の許す限りお付き合い頂き相談させてもらったことは今となれば大きな財産になっています。   
 同じ実地研修施設に来られていた研修生の方たちが目標を持って頑張っている話を聞いて自分自身のモチベーションアップにも繋がりました。
 今は積極的にユニット内外で話をして自分の想いを伝えています。常に施設理念である「その人らしく生きていける的確なケアサービスの提供」ができているかどうかと立ち返り、方向性を見失わない様に心掛けています。
 ユニットケアは一人では何もできません。だからこそユニット職員や他職種と協力し支え合いながら入居者様一人ひとりを見ることが大切だと思います。
 時折、迷いが出て軸足がぶれそうになることもありますが、実地研修を思い出しながら ⓵「施設理念に立ち帰ること」⓶「軸足を入居者に置きぶれないこと」⓷「自分の思いを伝えること」この3つのことを念頭に日々、リーダーという職位に相応しい自分になれるよう取り組んでいます。

自分らしく関わる(特別養護老人ホーム第二天神の杜 田中 沙耶)

2021年6月1日 更新

入職して3年が経ちました。施設理念にもある「その人らしい暮らし」について改めて考える日々が続いています。
 入職して1年が経った頃は、ユニット10名の入居者様の暮らしのリズムや思いに寄り添い、それに「応えなければ…」とばかりで頭がいっぱいになっていました。何事も上手くいかず、なんとなく疲れていたように感じます。
 そのような中、私たち職員を一番よく見ているのは、やはり入居者様です。誰に相談したわけでもないのですが、いつもは厳しい入居者様が居室でそっと私を抱きしめて下さり「どうしたん、しんどいなぁ」と声をかけていただきました。何とも言えぬ温かい気持ちになりました。
 私は緊張しやすいので、当時は思うように働けずに悩んでいました。それでも入居者様と居室で交わすコミュニケーションから勇気をもらい、少しずつ自分らしく働けるように変化していくことを実感できました。
 その後も「真面目に考えすぎよ」「よくやってるよ」「頼ったらいいよ」と声をかけてもらっています。私の相談相手はいつも入居者様です。
 自分らしく働き、関りを持つことで、私自身明るくなり、入居者様の何気ない会話はもちろんですが、言いにくい不安や不満を口にして下さるようになりました。
 自分自身に余裕がないと視野が狭くなり「その人らしい暮らし」を一人で考え込んで、自分の都合で解釈していたような気がします。
 現在は頼れる入居者様を含め、ユニットメンバーや他職種の仲間と共に、入居者様が「自分らしい暮らし」ができるよう取り組んでいます。

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