「施設を利用しなければならなくなったとき」(特別養護老人ホーム メープル 佐藤将広)
2017年8月1日 更新
私の祖父は90歳を過ぎても自分で車の運転をし、自由な老後生活を送る人でした。
そんな祖父が病気を患い入退院を繰り返し、もう自宅での生活が困難な状況になったときメープルを利用することとなりました。
それまでは自宅で自由な生活を営んできましたから本人もその自由な生活が奪われ、集団生活を余儀なくされるのではと心配したようですが、ユニットケアの目指すところである『暮らしの継続』により本人らしい生活がその後も送れ充実した毎日を謳歌していました。
自宅での生活が困難になったっとき、自宅で過ごしていた生活が続けられるとしたら、施設への入居もそんなに悪いものではないと思いませんか?
「『暮らしの継続』を進めることにより入居者の頑張りと職員のやる気が出た」(特別養護老人ホーム白浜日置の郷 嶋中多賀子)
2017年7月18日 更新
ユニットケアに取り組み5年「暮らしの継続」を考え24Hシートを活用することで、ご本人が何が出来、職員がどう支援するか。ご本人の24時間軸を知ることにより意向や好み、できることが理解できた。
その効果は、老人保健施設から住み替えで来られた介護度5(91歳)の方が、寝食分離にて活動範囲が広がる事で車いす使用であるが今や、介護度1となられた。
朝の起床と共にセミパブリックのカーテンを開け、夕刻には閉めるとされ、エレベーターも利用され1階の喫茶店や駄菓子屋を利用されている。時には旦那様に電話をされという日課など施設のあちこちで見られる。105歳の方が、手引き歩行で食堂まで来られる姿や、食べたくないと言われたらユニット職員が寒天ゼリーを作り提供する、これぞユニットケアを理解している職員の力だと自負している。
今後も入居者・職員の力を信じ「暮らしの継続」にむけて支援していきたいと思う。
「施設長として 家族として」 (特別養護老人ホームみどりの郷 根田雅史)
2017年7月18日 更新
大正6年6月25日生まれ 要介護3 女性
つい2週間ほど前、施設で100歳を迎えられた入居者がいる。自宅にいた頃は、趣味である花の手入れや編み物をして過ごしていた。身体機能が低下した為入居をしたが、スタッフの支援により100歳になった今でも以前の趣味を継続して楽しんでいる。本人はまるで自宅に居るようだと笑顔で話す。
実は、この女性は私の祖母である。
私は4月から祖母の入居している施設の施設長となった。
祖母が毎日自分らしく生活している姿を見て家族としてとても嬉しく思っている。
私が感じた喜びをユニットケアの推進により多くの方に感じてもらいたい。